CHRISTINE SALEM / MERSI

レユニオン島の首都サン・ドニの貧民街カメリア地区の出身で12歳からブルースを英語で歌っていたというクリスティーヌ・サレム~後年、島のブルース“マロヤ”と出会い、自分の歌として仕切り直し、マロヤを歌い始めることとなったそう。
そんなインド洋上の島国の一角で、ストリート・シンガーとしてギター弾き語りブルースを歌っていた少女だった頃から、本質的には変わらず、そのまま歳を取り(口紅はブルー、ネオ・ソウル風のジャケですけど?)、ブルージーに落ちつきはらった男前な中年女声において?マロヤのリズムを折衷した“クレオール・ブルース”を歌うクリスチーヌ・サレムの本盤、実に堂に入ってますねえ…、ここが彼女の到達点であることは確かだと思います。

2010年に世界遺産に指定されたインド洋に浮かぶレユニオン島(2020年に日本の貨物船が重油流出事故を起こし、海洋汚染を生じさせたモーリシャスの西隣)。当地の音楽マロヤの女性アーチスト、クリスチーヌ・サレムの6年ぶりとなる2021年作です。セブ・マルテルのオルタナ感覚なロック・ギターが弾ける冒頭曲、彼女自身のハーモニカを配した3曲目など、ジャズ畑でも活躍するフレデリック・ノレルのヴァイオリンと各種パーカッション、コーラスのアンサンブルに乗せて、レユニオンのカサンドラ・ウィルソン的“ブルー”な歌声が本作でも抜群の存在を発揮しています。スピリチュアルにして、2015年11月13日パリ同時多発テロ事件の夜に書いたという英語詞の曲なども含むコンシャスなナンバーの数々。ラストは祈りにも似た、アカペラ独唱で締めています。(サプライヤーインフォより)

1. Anou
2. Gèryé
3. Izaé
4. Tyinbo
5. Yala
6. Lasa
7. Je dis non
8. Dolo
9. Why war
10. Mangavo
11. Mama Africa
12. Laye Layé
13. Mersi

Christine Salem: voice, guitar, kayamb, harmonica
Frédéric Norel: violin, electric violon 5 cordes, back vocals
Seb Martel : guitar, back vocals
Anne-Laure Bourget : drums, derbuka, bendir, calebasse, bongos, sati, daf, back vocals
Jacky Malbrouck: rouler, doum doum, ravann, back vocals
Guest:
Fanny Norel : back vocals
Tom Norel : back vocals
Pricyla Clovis : back vocals
Portia Manyiké Solani : back vocals
Betty Cerveaux-Mayer: back vocals