謎ですね、こりゃ〜、どういう音楽なのか?ヨルバはヨルバだそうですが、ノー・トーキングドラム、ノー・バタということで、ナイジェリア南西部のエキティ州の音楽だということです。いわゆるヨルバ系のコンガ、アクバ重奏を中心とした前傾パーカッション・アンサンブルをバックにコール&レスポンスの歌が披露されるわけですが、伝統的な音楽要素を受け継ぎながらも、エキティ州ヨルバの世俗的なポピュラー音楽の代表格として、このエレムレ・オグンイェミ(本名ピーター・オグンイェミ)はナイジェリア全国区の有名歌手だったとのこと。で、ついこのあいだ、2014年9月に71歳で亡くなってしまったそうです。で、ネット上にあがっている追悼文を読んでみれば、曰く〜ユスフ・オラトゥンジやハルナ・イショラ、あるいはアインラ・オモウラやタタロ・アラム、アインラ・アデゲート、ダウダ・エポ・アカラ、シキル・アインデ・バリスターらと並び称されるヨルバ系音楽のイノヴェイターと紹介されています。
おそらく本盤は80年代後半あたりの録音と思われますが、この “セラモ” シリーズはエレムレの代表的な連作ヒット・アルバムだったともされていて(一説には108枚のアルバムをリリースしている人だそう!?)、以下にあげた youtube の参考曲よりもグッと切れ味のイイ打楽器アンサンブルの中、シャープなリードヴォイス&煽り立てるようなコーラスが楽しめる正真正銘ナイスなヨルバ音楽であることは、キッチリと伝わって来ます。そこに加えてフィロソフィカルで意味深な歌詞が人気の秘密だったそーですが、残念ながら意味は全然わからないものの、なんだか確かに説得力のある歌い口?うんうんそうだな、その通りだなと納得させられるよーなその歌声、なかなかのものと感じる次第。
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