コロンビアのリズムであるクンビアをベースに、サーフ・ロック風のエレキギターや、アナクロなオルガンの音色などをフィーチャーした音楽チーチャは、60~70年代に一世を風靡したペルーの大衆音楽。そんなチーチャ・サウンドの再現を試みて結成されたのが、ニューヨーク・ブルックリンに拠点を持つバルベス・レコーズのオウナー、オリヴィエ・コナン率いるチーチャ・リブレ(自由なチーチャの意味)だ。前作『アマゾンの響き』からさらにバンド・サウンドに磨きを掛け発表された本作では、メンバーたちによるオリジナル曲のほか、チーチャの名曲カヴァー、さらにはワーグナーの「ワルキューレの騎行」をチーチャ流にアレンジしたものなどを収録。ペルー音楽らしい大衆性とニューヨーカーらしいユーモアが絶妙なバランスでミックスされたサウンドで、再び魅了してくれます。