マミは今もまだ復帰せず。…2006年晩秋のシェブ・マミ最後の作です。で、その内容ですが、変わらずハイトーンのマミのメリスマティックなヴォーカル、やっぱり魅力的です。また、全体に漂うR&B色、プログラミング&ストリングス&エフェクトの効果的な配置など、様々なライ・アルバムの中でも、最も同時代性に鍛えられたバッキングを聞かせてくれるわけで、水準高いですねえ。とにかく、気持ちのイイ、ポップ・ライに仕上がってます。そして、アラブ圏への一層の進出をうかがわせるような、アラブ系ポップ歌手とのデュエット~特にイラク出身のトップ・スター、カディム・アル・サヒールとのデュオは聞きものですね。ともあれ、早いところ復帰して、フランス/マグレブ/アラブを股にかけた活躍を期待したいものですが…。