☆チェ・スダカ / オイ
●バルセロナの00年代から勃発した、メスティサヘ(混血)と呼ばれるシーン。マヌ・チャオのバルセロナの移住あたりから始まり、オホス・デ・ブルッホのブレイク、それに続く数々の移民も交えた多才な音楽家たちが才能を花開かせたシーンです。そこにカタルーニャ独自の庶民音楽、ルンバ・カタラーナが彼らにより再発見されたり、さらに近隣バスクや欧州、中南米のレベル・ロッカーたちも呼応し、ワールド・ミュージックやパンク、ヒッピー的な世界観が入り交じる独自のシーンが育まれました。
●その中でもチェ・スダカは頭一つ抜けた人気と実力を示し、これまでの5枚のアルバムはほぼビーンズ・レコードで国内盤化され、どれもロングセラーとなっています。2012年には1111本にも上ったライブ実績を記念に「1111 LIVES」もリリース、メスティサヘ・シーンのライブアルバムでは最高傑作とまで言われました。また、フジロックにも来日を果たし伝説と語り継がれるライブを敢行、日本での存在感も不動のものになりました。
●スタジオ・アルバムとしては6枚目となる今作も、彼らのポジティブなフィエスタ(祭)感覚が全開。クンビアの爆発力、ラテン経由のスカ、ストリートでありながら世界の問題にコミットするパンク・スピリット、ルンバのお祭り騒ぎといったエレメントを独自に昇華、いつものキャッチーなメロディとともにそのスタイルにますます磨きがかかっています。ゲストは、ジプシー・パンクの出世頭ゴーゴル・ボールデロと同郷のラ・トローバ・カンフーのマリア、そしてフランスのセルジャン・ガルシア!そして音楽的アドバイスをマヌ・チャオからも授かったようです。
●「本作の使命は、音楽と社会的な問題意識を通じて心ある人びとをまとめること。僕たちはそうした人々がこの世界の大多数派だと信じている」と語るチェ・スダカ。独立問題に揺れるカタルーニャの州都バルセロナから全世界に向けて、現行システムへの疑問を投げかけています。(メーカーインフォより)
曲目表:
1. Alumbrate 君に光を
2. La ley del miedo 恐怖の法則
3. Al sistema no le conviene 体制には都合が悪い
4. No estamos solos ひとりじゃないよ
5. Don’t Ask Me 俺に聞くな
6. De corazon 心から
7. Ironia 皮肉
8. Cuando sera いつになったら
9. Hoy オイ(今日)
10. Viendo tu vida al pasar おまえの人生が過ぎゆくのを見ている
11. Viendo tu makina punk パンク・マシーンを見ている
12. Alumbra tu alma! おまえの魂を照らせ!