CELAL GUZELSES / KLASIKLER 1, SARK BULBULU

celal-guzelses東のモッキンバード、と呼ばれたシャルク系+ハルク系男性・名歌手、ジェラル・ギュゼルセス(1899~59年)の新たなSP音源複刻CDがリリースされました。トルコ歌謡のメインストリームといえば、やはりヌーレッティン・セルチュクからゼキ・ミュレンへと継がれた古典声楽(サナート系)の流れが有名なわけですが、トルコ南東部の豊かな民謡を、戦前のイスタンブールに花開いた大衆歌謡世界へと持ち込んだ功労者として、このジェラル・ギュゼルセスはその名を残しているそうです。その意味では、オスマン宮廷音楽の流れを汲む滑らかな美声において、極めて洗練されたスタイルを持つヌーレッティンらとは対照的な歌い手として、ジェラル・ギュゼルセスを、~ローカル・ミュージックの豊穣さと野性を表現した歌い手ととらえることもできるかも知れません。その、ペルシャやクルド音楽の片鱗も感じさせるタハリール多用の歌声の魅力、是非お試しアレ!
(追記 例えばイランのゴルパのような洗練されたタハリールではなく、その “ひばり” 的な唱法に対し、“つぐみ=モッキンバード”的なタハリール唱法を聞かせまてくれます)&(追記その2、 針音も聞こえ、決して音質良好とは言えないかも知れませんが、雑音を消すことよりも、SPらしい再生音に拘ったと解釈すべきか、男声歌謡ならではのジェラルの魅力を生かしたマスタリングかも…、って、単なる手抜きかも知れませんが…)!

    

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<CELAL GUZELSES / BIR GUZEI KI
CD 再入荷待ち

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