ターキッシュROCKシーンでギタリストとして活躍した後1974年にデビュー作をリリースしているトルコ / ヴェテランSSWによる7年ぶりの新作です。若き日には、キャット・スティーヴンスやドノヴァン、そしてディランから影響を受けたというフォーク寄りのアーティストですが、淡々としたオヤジ声で語りかけるように歌う本作~好きなことを続けて来た男の強みと弱み、そして、 …
続きを読むターキッシュROCKシーンでギタリストとして活躍した後1974年にデビュー作をリリースしているトルコ / ヴェテランSSWによる7年ぶりの新作です。若き日には、キャット・スティーヴンスやドノヴァン、そしてディランから影響を受けたというフォーク寄りのアーティストですが、淡々としたオヤジ声で語りかけるように歌う本作~好きなことを続けて来た男の強みと弱み、そして、 …
続きを読むイスタンブール、アジア側の町カドゥキョイを拠点に活動を続けるラッパー、ジェザの10年新作。相変わらず華のある声ですね。マッシヴ・アタック風、エレクトロ・ヒップホップ風とトラックの幅をこれまで以上に広げ、トルコ伝統音楽の要素は皆無ながらも、独特の深すぎるメランコリーがイスタンブールの「憂愁(ヒュズン)」とでも申しましょうか。
続きを読むモロッコ出身、盲目のマルチ弦楽器奏者にして歌手兼作曲家~ウードやカヌーン、ヴァイオリンを弾きつつ、ベース、ドラムス含むベリーダンス風ビートのバンドをバックに、飾りないアラビア語の歌を聞かせてくれます。アラブ=アンダルース音楽をカントリー・ロック化したような不思議な音楽性?意外と癖になるPOPな魅力を放ってますよ!
続きを読む5~6年ほど前にアラブ・キューバンな作品が話題になりましたが、今度はトルコからテュルク・クバーノなアルバムが届きました。トルコを代表するラテン・ジャズ・キーボーダー、エミル・エルソイが中心となり、ゼロ年代ターキッシュポップの名曲をアフロ・キューバン・スタイルでカヴァー! トルコは地中海も国土に持っているからでしょうか、カリビアンならぬメディタレニアンな感覚で …
続きを読むかつてアラブ世界で人気を博した音楽〈アル・ジール〉は、現在ナンシー・アジュラムらが歌う〈シャバービー〉の原型と言えるアラビアン・ポップスのスタイル。そんな〈アル・ジール〉を80年代初頭より歌い、そのジャンルの礎を築いた一人が、ヌビアン・ルーツのエジプトの大スター、ムハンマド・フーアド。92年にはヒット・アルバム『ヤーニー』が国内発売され、ここ日本でも大きな話 …
続きを読むトランス・グローバル・アンダーグラウンドのギタリストとして知られ、近年はエチオ・グルーヴをダブ化したダブ・コロッサスにおいて、変わらず冴えた感覚を見せつけているニック・ペイジのニュー・プロジェクトがこのシリアーナ。それは既にバンドでもユニットでもなく、コンセプトの共同体みたいなものだ…、ということですが、なるほど、シリアのカヌーン奏者アブドゥーラ …
続きを読むエジプト清純派?アンガム大変身!?2010年のマキシ・シングル~。思いっきりエレクトロでディスコでなバッキング(この曲のイメージでジャケ大変身?) or リリカルなボサノーヴァ・タッチで、しかし変わらず仄かな諦観と哀愁が漂う女心の妙~歌い綴ってくれます。3曲のみ/ヴァージョン違いも入れて全5トラック(24分)収録です。
続きを読むマケドニアからやって来たアルバニア系移民の両親を持つイスタンブール生まれの女性歌手(こみ入ってますが…)、イムラン・サルカンの10年末の新作です!~トルコで活躍するバルカン系多国籍グループ=ルメリ・バンドやジプシー系クラリネット奏者=セリム・セスレー・バンド等の女性ヴォーカルをつとめあげてのソロ第一作目~だそうです。もともとオスマン・トルコの音楽 …
続きを読むパリに住まうというアルジェリア系2世~カビール系ベルベル人の父を持つ女性歌手=イネス・メーゼルのセカンド・アルバム03年作です。基本的にはパリ在住ならではの自由な感覚のシャアビ/ベルベル系歌謡ということになりますが、かなりファンキーなアフロ・ジャズ風のバックを得て、伸びやかに歌うその節まわしに、新たなカビール系ミクスチュアー・ミュージックの登場が感じられます …
続きを読むアルジェリア西部の港町オラン郊外出身、同地発祥の大衆音楽ライをポップ化させた音~ポップ・ライを世界に広めた第一人者、ハレドのベスト盤が登場!1992年の大ヒット作『ハレド』から2004年の『ヤ・ライ』までの間に発売されたオリジナル・アルバムから重要曲をピックアップ。さらに映画のサントラ盤のみに収録されていたレア・トラックや、これまで全く発表されていない未発表 …
続きを読む★オリジンヌ・コントロレ フィーチャリング ムース・エ・ハキム『アルジェリア移民が愛した歌』~オリジン“源泉”をコントレ“統御”するというユニット名は、つまり“移民流入コントロール”法を意味するのでしょうか?活動停止しているゼブダのフロント歌手=(マジッド・シェルフィと3者でフロントをつとめた)ムース&ハキム兄弟を中心に、南仏トゥールーズのミュージシャンが集 …
続きを読むバルベスやバルセロナなら、まあフツーなんですが、なんとロンドンから飛び出したマグレブ系ミクスチュアー・ユニット!その名が“ファンタジア”というのが、ちょっと…何ですが、音の方はディープかつファンキー!グナーワ、シャアビにUKファンク&ジャズ・テイストをミックスしている生音指向のアルバムです!ソウルフルかつメランコリックなマグレブ声でギター&ウード …
続きを読むティナリウェンのフォロワーとなるマリ/サハラの若手トゥアレグ=タマシェクによるギター・バンドの欧州デビュー作!なるほど、ティナリウェンよりも青い!青春している!ような気もする…、で、ティナリウェンよりも、もうちょっとサイケROCKかも?~でも、それにしてもギターのトーンからコーラスや手拍子、ユーユー(ファズがかかったような喉笛、これはカッコイイ) …
続きを読む惜しまれつつもついに解散が決まってしまったグナワ・ディフュージョン(07年4月現在、最後のツアー中と聞きます)、昨年秋の日本公演直後、11月のパリ公演を記録した11曲ライヴCDと、17曲のライヴDVDのセットが届きました(が、2012年再始動、来日もしてくれました、が、それは先のお話)。 DVDでは客席から登場するグナワの行進から始まり、ゲンブリやバンドリュ …
続きを読むアルジェリアの港町オラン出身の老ピアニスト=モーリス・エル・メディオニは、ピアノでライを演奏するオリジネイターとして、ハレドのアルバム『Ya-Rayi』にもゲスト参加しているレジェンダリー・ミュージシャンです。一方、ロベルト・ロドリーゲスは、ハバナ出身マイアミ育ち、NYに移ってマーク・リボーらとの多彩な仕事をこなし、ジョン・ゾーンのツァディクから2枚のリーダ …
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