土着と洗練、ブラジルのルーツ・リズムと現代ジャズ、自然音とアンプリファイされた音、イチベレ・オルケストラ・ファミリア門下の女流ヴァイオリン奏者/マルチ・プレイヤー、カロル・パネジの2024新譜。当店で扱うのはこれが3作目。
イチベレ・オルケストラ・ファミリアに13年在籍し、ヴァイオリンのみならずトランペットも担当。すべての音が音楽であるというエルメート提唱のムジカ・ウニヴェルシダーヂの薫陶を受けた女流マルチ奏者の最新作「自然が家」は、先住民族が受け継ぐリズムや音色、そして動物などの自然音を取り入れつつ、インプロやスキャットなどコンテンポラリー・ジャズの要素を前面に打ち出していくスタイル。ヴァイオリンと流麗なスキャットのヴォーカリーズ、ブラジル北東部の融合がみられる”Vozes da Floresta”に始まり、カロルによる優しいタッチのピアノに導かれた”Rios Voadores”、先住民族の用いる笛をフィーチャーした”Saf’seineselha”、リズムとソロ楽器が次々に入れ替わる”Força Ancestor”…。カロルはvln, p, fru, flute, voと幾つものパートを多重録音、詩の朗読も行います。エルメートのビッグバンドにも在籍し、ブラズー・キンテという自身のグループ、そしてタトゥイー音楽院で教鞭もとるギター奏者のファビオ・レアルはここでは鉄弦のヴィオラ・カイピーラやegも演奏。m-14″Passaro Amarelo”では円い音色のジャズ・ギターを聴かせてくれます。そしてイチベレの息子であるアジュンナ・ツワルギが、ザブンバでのマラカトゥからドラム・キットまで、適材適所に打楽器全般を担います。サンパウロ市弦楽四重奏団のメンバーが参加したm-8″Filha da Terra”、後半ではムビラの入るm-13″Inhayom”、ブラジルの笛とアルメニアのドゥドゥーク、中国のディツーとフルス、北米インディアン・フルートが一挙に会すm-15″Povo do Arco-iris”なども。(以上、サプライヤーインフォより)