CANDRA DARUSMAN ‎/ INDAHNYA SEPI

チャセイロ、及びカリマタのリーダー、チャンドラ・ダルスマンの1981年のファースト・アルバム復刻盤、インドネシアのジャジーPOPというか、シティPOPというか、AORの父、とでも言える存在ですね!

インドネシア・インディ・シーンの大人気バンド:ホワイト・シューズ&ザ・カップルズ・カンパニーなどをはじめとする70年代レトロ・リヴァイヴァル・バンドがお好きな方は大注目!今回は彼らのサウンドの元祖にあたる70〜80年代インドネシア・ジャズ・シティ・ポップの超名盤をご紹介します。あんな音をもっと聴きたいという方には大推薦の一枚です!
本作を手掛けたインドネシア・ボゴール出身のSSW:チャンドラ・ダルスマン(1957- )は、その洗練された音楽センスによって、インドネシア70〜80年代のジャズ・シティ・ポップ・シーンを築き上げた一人として知られています。1978年、大学在籍時に結成したコーラス・グループ:チャセイロでは、リーダー/メンバーの一員としてヴォーカル/キーボード/アレンジなどを担当。1980年リリースの同グループ名義のアルバム“Pemuda”では、ハーパス・ビザールやミレニウムなどにも似た甘く爽やかなソフト・ロック風コーラス・ワーク、フルートやハープシコードなども導入したブライアン・ウィルソン風の繊細なアレンジ・センスやテクニカルなジャズ・スタイル、初期AOR風の楽曲など、その多角的な実力の程を遺憾なく発揮し、瞬く間に時の人となりました。その後85年よりジャズ・フュージョン・バンド:カリマタを牽引。時代性を反映させた爽やかでスムースなサウンドをベースとしつつも、時にインドネシアの民俗音楽を融合させるなど、そのクリエイティヴィティ溢れる姿勢に注目が集まりました。そして2018年にはインドネシアの人気女性歌手:アンディエンやモニタ・タハレア、マレイシアからはシーラ・マジッドなどをはじめとする様々なアーティストたちが彼の楽曲を歌うというコンセプト・アルバム“Detik Waktu: Perjalanan Karya Cipta Candra Darusman”がリリースされ、40年以上の時を経た今も決して陳腐化することのない、彼の持つ優れた音楽センスの普遍性がはっきりと証明されました。
今回ご紹介する作品は、そんな彼が1981年にリリースしたファースト・ソロ・アルバム。インドネシア70〜80年代ジャズ・シティ・ポップ・シーンに打ち立てられた金字塔的作品であると言えます。まずは①、ストリングスやホーンセクション、ヴィブラフォンなどの音色が溶け合うこちらは、アース・ウィンド・アンド・ファイアの大人気曲’That’s the way of the world’(1975)にポップな清涼感を加えたような名曲。爽やかなアーバン性を湛えたホーンセクションの音、そしてモダンなシンセ・サウンドと共にバート・バカラック的なメロディ・ラインで進行していく②では、女性との高低ユニゾンによるツイン・ヴォーカルも披露し、⑧ではフルートなどもフィーチャーしつつ、ドナルド・フェイゲン的なAOR風アプローチも見せてくれます。そして⑨にはストリングスとアクースティック・ギターをバックに歌い上げたメロウで切ないボサ・ノーヴァ・ナンバーも登場。全ての70〜80’sポップ・ファン、必携の一枚です! (サプライヤーインフォより)

1 Kau
2 Indahnya Sepi
3 Ballada Seorang Dara
4 Panggilan Jiwa
-Lead Vocals – Ikang Fawzi
6 Lagu Cinta Untuk Marlina
7 Ini Atau Itu
8 Galau
9 Dibatas Waktu
10 Rindu Manis
11 Rahasia Diri
12 Kwartet Sunyi (Kepergian)
13 Minnie

Bass – Tito Soemarsono
Drums, Congas, Percussion – Uce Hariono
Flugelhorn – Didit Maruto
Flute, Tenor Saxophone, Soprano Saxophone – Embong Rahardjo
Trombone – Lunggo
Violin – Suryati Supilin, Yap Che Kian

 

go top