BOŽO VREĆO ‎/ MELEK

▽28秒後に始まります。

う〜ん、この世は広い、まだまだ未知の音楽も音楽家も無限にいるわけで、このボスニア・ヘルツェゴヴィナのフォーチャ出身だというセルビア人音楽家、ボジョ・ヴレッチョ(1981-)、果たして当店的に売れるものか売れないのか、それはわかりませんが(とかなんとか言っておりましたが、けっこうリクエスト多いので、調子に乗って再々々入荷!)、元考古学教授、もっと前は女の子みたいな男の子としてイジメにあっていたそうです。
ある時、彼はサラエボのカフェの音楽家達が “セヴダリンカ” (略して “セヴダ”)を歌うのに接し、自分の人生は歌のためにあると悟った、とのこと。
セブダとはオスマン・トルコの時代から歌われて来た歌謡であり、トルコ〜アラブ・アンダルース〜セファルディックの交わりから生まれた歌謡とされています。そのカフェで歌われる歌謡だということ、そしてオスマン・トルコ時代に生まれたということで、やはり “アマ〜ン”風の引き伸ばされた節まわしの即興から歌い出すことも多いそう。ならば、ギリシャの “アマネーデス(アマーン・ソング)” に類する唄の伝統ということになります。
で、この髭をたくわえ入れ墨をした男、というか、男女の性別を超えた者?とでもいうべきボジョ・ヴレッチョの歌の世界、なかなか静謐にして端正、そして意味不明の歌い口であり、無国籍ともトラディショナルとも聞こえ、それは、民族や国境、宗教の違いを無効にしてしまうような、ある意味、異形の者の歌として、ボーダーを越えて響くようにも聞こえます。実際、民族性や宗教の違において、歴史的不幸を生み出して来たバルカンの地で、彼の歌はそうした境界を超え、聴かれているとされています。

1 Dragi
Feat. Vasko Atanasovski
2 Ko Li Noćas Miluje Ti Kosu
Feat. Vasil Hadžimanov
3 Jelenče
4 Sanjao Sam
Feat. Marko Stojanović Louis
5 Esma
6 Ona Spava Na Postelji Od Lala
Feat. Joost Spijkers
7 Volio Me Kao Oči
Feat. Miroslav Tadić
8 Neka Me Ne Bude
Feat. Eslam El-Sha’ary, Mario Batkovic
9 Polje Makova
Feat. Luboyna !!!
10 Marija
Feat. Ingmar Piano Duo
11 Krila
12 Mila
13 Anđeli
14 Meni Si Bila Vrijedna
15 Ostala Sam Sama
16 Bismillah
17 Gdje Će Ti Duša
Feat. Bane Vasić

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