コロンビアのカリブ海沿岸部から、これは面白いオヤジが飛び出した!元々アフリカ系の血の濃いこの土地ならではのパーカッション音楽なんですが、トトー・ラ・モンポシーナが本道伝承派なら、このバタータ、やや脇道伝承派とでも言えるでしょうか。打楽器アンサンブル&アコーディオン、トレス、トランペット、女性コーラスは伝統的…、が、そんなアンサンブルに、曲によりヘヴィーなベース&アフロ風エレキ・ギター&ラッパーも加わって、アフロ・ビート風あり、ハイライフ風!あり、ラガ風あり、キューバン・ソン風もあり、ボレーロもあり、何でもありの、そして当然、濃厚クンビア風味も満点~でありながら、全体の統一感も、ちゃんとあり、で、なんだか訳のわからない展開。でも、まあ、猥雑というかエネルギッシュというか、新ジャンル?”チャンペタ”を携え再浮上~暴発しつつあるパレンケのパワーを土台で支えているのは、こういう人なんでしょうね、と納得。塩辛い声がまた、最高です。
*新品同様の中古盤です。¥2600