西アフリカの弦楽器=ンゴニの名手ということで、トゥマニ・ジャバテやアリ・ファルカ・トゥーレのバックを務めたキャリアの持ち主。この自己名義でのデビュー作となる本CD、曲によってはバラフォンやボロン、ソクといった民俗楽器、あるいはエレキ・ギター等が加わるものの、基本的は高低のンゴニ4者によるシンプルなアンサンブルを聞かせます。~どこか、ひっかかりのある吶々とした繊細な弦音が奏でる飾り気無い反復と変奏の中、コーラスによる歌声と枯れたソロ・ヴォーカルが入れ替わり、ゆったりと響きます(カッセ・マディ/ロビ・トラオレ/ズーマナ・テレタ!がヴォーカルで参加)。マリ音楽ファン必聴のCDでしょう。