バルー・カンタ(ブラザヴィル、コンゴ共和国側)、“スークース” ブームが全アフリカを席巻していた頃のスーパースターだったそーですが、日本ではあまり知られることのなかった人。でもアフリカ中央部らしい滅茶苦茶イイ声をしているので、実にもったいない、と、思っていたのは人様だけでなくて本人も自覚があったかなかったか、だんだんと脱スークースの方向性に向かい、レイ・レマやロクア・カンザあたりに似て非なる独自路線を歩んで来たそう。で、このアルバムもいろんなことやってます。ルンバ・コンゴレーズ、マルチニックのベレ、アフロ・ズーク…。ライナーには、自分が辿ってきた音楽の道で出会ったものに感謝をこめてと書いてあります。そして、『ボボト』とは平和のこと、だそう。で、>こちらで紹介されています。(すみません!)コンゴっぽい軽いファルセット使いの歌声も無論OKですが、マラヴォワ風というか、チャランガ風のストリングスをフィーチュアーしたバッキングが、どこか無国籍南国風でまた良し。アコーディオン使いのズーク風タンゴ?みたいな曲も実にユニークほか、これはもー、ホント気持ちイイ作品ですね!正真正銘夏向きです。
☆以下、国内配給メーカーインフォより
「コンゴにこんな心地よい歌声があったのか…
コンゴ風ルンバとフレンチ・カリビアンとの優雅なハーモニー! 」
バルー・カンタはブラザヴィルを首都とするコンゴ共和国の出身。80年代にフランス・パリへ渡ると、パパ・ウェンバやマヌ・ディバンゴ、レイ・レマ、ロクア・カンザといった歌手たちのバック・シンガーとしてキャリアを積むように。それと平行してコンゴ風ルンバ専門のソロ歌手としても活動を行うようになった。その彼が2015年に発表した本作では、なんとフランチ・カリビアンに大きく歩み寄ったサウンドを披露。ビギン・ジャズの若手ピアニストとして大きく注目されているエルヴェ・セルカルがアレンジャー/鍵盤奏者で参加し、そんなバルーの新境地をしっかりとサポートしている。マラヴォワ風のストリングスや、マルチニークのアフロ・パーカッション音楽ベレなどを取り入れたアレンジをバックに、優雅でオープンマインドな歌声を披露する。
1. もしも
2. 良き振る舞い
3. タマル
4. クロコダイル
5. 起きろ
6. ニ・ク・ゾロロ
7. 戻ってこいよ
8. 美
9. ンチャチェ
10. 妊娠したら
11. ジェン・ジャロ