マリのコラ奏者、バラケ・シソコのソロ名義新作、ゲストが多彩です。ことに2018年作のアルバムを最後に引退宣言をしているサリフ・ケイタ72歳が、シソコのコラ伴奏のみで歌った曲が収録されていて、これは貴重ですねえ、そして、なかなかイイ!あの天まで届きそうな歌声というのではなしに、今までになく淡々と歌っているサリフですが、まだまだ歌って欲しいと思わせるイイ枯れぐあいです。あるいは、シソコとコラ連弾も聞かせているガンビアのソナ・ジャバテの歌も嬉しい、という方もいらっしゃるはず(CDで聞くのは久しぶりです)、変わらず瑞々しい歌声ですね。あるいは、マリ出身ラッパー、オキシモ・プッチーノとの共演も悪くないですね、ポエット・リーディングに近いようなラップでコラ演奏に寄りそいます。それに加えて、曲により伝統的な味わいも聞かせるシソコによるコラ独演3曲も悪くありません。ちょっと残念なのは、フランスの自作自演男女歌手とそれぞれに共演した2曲、当店的にはあまり必然性を感じられない共演と映りますが、ま、アルバムの流れには沿っています。
1.Demba Kunda
2.Djourou ft. Sona Jobarteh
3.Jeu sur la Symphonie Fantastique ft. Patrick Messina & Vincent Segal
4.Guelen ft. Salif Keita
5.Kora ft. Camille
6.Mande Tabolo
7.Frotter les Mains ft. Oxmo Puccino
8.Kadidja ft. Piers Faccini
9.Un Vêtement Pour La Lune ft. Feu! Chatterton