BACHIR SANOGO / SYMPHOGONI

「コートジボワール、アビジャンに生まれる。モシ族。
幼少の頃からカマレ・ンゴニ(西アフリカ由来の竪琴)、ジャンベを奏でる。2000年に渡仏しGeorge Momboyeカンパニーで南米、ヨーロッパ、アラブ世界で活躍すると同時に自身のプロジェクトを立ち上げる。Frederic Galiano, Triok Gurtu, JanGarbarek等とのプロジェクトでツアー演奏。日本には2012年アンスティチュ・フランセ(旧日仏学院)、2013年第五回アフリカ開発会議で演奏。2017年振付師Bianca Liのカンパニーの独奏演奏者として世界ツアーに参加。2018年6月に東京芸術劇場にて公演。」

〜と、こういうインフォーメーションをkyの仲野麻紀さんからいただきました。
〜というわけで、この夏の>ky国内ツアーでもともに日本を回ったアーティストということになります。

で、こちらのソロ・アルバム(16年作に続くセカンドかと)、最初に聴いた時は、なんだか軽い感じのコラと歌だなあ、と聞こえてしまいましたが、弾いているのはカマレンゴニと仲野さんに教えられ(よくよく見れば、カマレンゴニですね、確かに)、そしてコートジヴォワールのマリ国境地帯のモシ族出身の男性とも教わって、そうわかってみると、聞こえ方がちょっと変わりました。おそらくコラ風に聞こえてしまったンゴニには本人の嗜好プラス、モシの美意識が絡んでいるんだと思われ(ンゴニといってもイロイロ、ということに)、マンデとはまた一つ違う西アフリカの感覚〜モシの人々が培った音感と、このバシール・サノゴ本人のパーソナリティーも重なってのこのアルバム、どこかフォーキーにも聞こえる、シンプルで、なんとも涼しげな音楽性…、時折カラバッシュ(瓢箪打楽器)&コーラスが入るだけの、ややハイトーンでソフトなヴォイスによる、繊細なカマレンゴニ弾き語りソロ、この暑い夏に一服の清涼剤のようにも響きます。

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