★ババ・コマンダント&ザ・マンディンゴ・バンド/シラ・バ・ケレ
呪術的?と言ってもいいかも知れません、アクのあるヴォイスを聞かせるブルキナファソのババ・コマンダント(司令官ババ、本名はママドゥ・サヌ〜ドンソ・ンゴニも弾きますから、猟師結社ドンソの出身でしょう)の新作 / サブライムからの2作目です!
前作と較べるなら、エッジの効いたギターのカッティングやタイトなドラムスによるアフロビート or アフロROCK色は後退、コンガや木琴バラフォン、ンゴニを溶け込ませながら、1980年前後あたりのマリやギニアのマンデ系ギター・バンドっぽいフィールを感じさせて、その上で、全体にややミディアム or ミディアムUPなマンデビート&FUNKテイスト(ベース&ドラムスがややJBバンド風)が浮き上がっている、という印象でしょうか? 演奏力も向上していますよ。ライヴ観たいですねえ、是非…。
ただし、ジャケ強烈ですねえ、なんだか、ガチャピン? じゃなくって、え〜と、そう、ムックのアフリカ版かと思いましたよ(すみません、ポンキッキの話)、というようなことはともかく、そんなジャケの意匠も含めて、外部の者には何だか訳のわからない土俗的な混沌みたいなもの、を、ちゃんとキープしているように聞こえるところは前作と同じ。その辺、司令官ババのキャラが影響しているんでしょうか?
荒削りなアフロ・サウンドと力強いヴォーカル。ブルキナ・ファソ出身の注目グループ!
辺境音楽を中心としたラインナップで近年ワールド・ミュージック・シーンに革命を起こした米サブライム・フリーケインシーズから超お勧めのアフリカ音楽をご紹介。ババ・コマンダントこと歌手/演奏家/作曲家のママドゥ・サヌはアフロビートの創始者フェラ・クティやジュジュ・ミュージックの王様キング・サニー・アデに惹かれてそのキャリアをスタート。そんな音楽らが残したサウンドをベースに、ドンソ・ンゴーニやバラフォンをアンサンブルに加えた独自の音楽〈パンク・ファソ・ダン・ファニ〉を標榜したバンドを作った彼が2018年に発表したセカンド作がこれだ。荒削りなアフロファンクの伴奏をバックに、JBばりのファンキーなヴォーカルが痛快なまでに冴え渡る彼ら。凡庸なアフロ・ポップをぶっ飛ばすインパクトとパワーを本作から感じ取ってほしい! (メーカーインフォより)●日本語解説/帯付き