いや〜、久しぶりですね、アラトゥルカ・レコーズの新譜（ディストリビュートはいつもの通り、KALANです）。やっぱり、＞こちらが忘れられないという方も多いことでしょう…。トルコの古典音楽を現代において再構築する意図で、2012年に興したレーベルが “ALATURKA RECORDS” でした。そのアラトゥルカ・レコーズの新作は〜、ヴェテラン本格派古典声楽女性歌手、コンスタントにアルバムをリリースして来た＞アイリン・センギュン・タシュチュ名義の作となりました（既に７作目）！
アラトゥルカを主宰するウール・ウシュク（ウード＆アレンジほか）が音楽監督＆制作をつとめ、前世紀初めのグラモフォン音源や、西洋古典が流入した19世紀後半頃から採譜されるようになったという楽曲譜面を手本に、モダンなタッチも少なからず加味しつつ、数々の古典曲を聴かせるというコンセプトはこのレーベルならでは。ネイ、カヌーン、ケマンチェ、レバブ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ダルブッカ、デフなどが入れ代わる小中編成の華麗なアンサンブルが、古くはペルシャやアラブ伝来と聞こえる古典旋法を流麗に辿り、時に西洋伝来の和声やワルツを奏でて実に優雅、そんな中、全くリキまず柔らかに、淡々と節まわしを重ねるアイリン・センギュン・タシュチュの端正な歌声が、オスマン古典歌謡５００年の変遷を今に受け継ぐのでした。

 　　    song  title      –     comporser
1. Nevrûz İrişdi Bağa – Irak Aksak Semaî
2. Niyaz-I Nağme-İ Dil Yâre Bî-Zebân Okunur – Bûselik Ağır Semaî
3. Olsamdı Ben Semâ – Bûselik Şarkı
4. Neden Yaktın – Nihâvend Şarkı
5. Sevdim Seni Ey İşvebâz – Nihâvend Şarkı
6. Giyer Fistanını Atlas – Mâhur Türkü
7. Gel Ey Denizin Nazlı Kızı – Acemaşîran Şarkı
8. Küçüksu’da Gördüm Seni – Şehnazbûselik Şarkı
9. Sana N’oldu Gönül – Hicazkâr Şarkı
10. Sabrımı Gamzelerin Sihr İle Târâc Edeli – Hüzzam Şarkı
11. Herkes Gitti Yalnız Kaldım Meyhânede – Segâh Şarkı
12. Sevdâ Seline Kapıldı Gönül – Nihâvend Şarkı
13. Kâtip – Nihâvend İstanbul Türküsü