それにしても、イイ雰囲気のジャケじゃないですか!?1972年にモロッコはカサブランカの “Boussiphone studios” で録音されるも、一度も陽の目を見ることのなかったマスター・オープンリールを発見した独 HABIBI FUNK レーベルによるライセンス・リリース(オープンリールを発見した際、スタジオの関係者は録音の主がどこの誰だか知らなかったそう)!アッタラザト・アッダハビア&グループ・ファラジャラー(読み不正確かもです)のカルカベ、ゲンブリ&エレキギター、女声によるコーラス&ソロも、加えて手拍子、パーカッションによる前傾ハチロクのベルベル・ビートが炸裂するメチャクチャ、レアーな音源ですね。いかにもモロッコのベルベルらしいアッタラザトの野性的なヴォーカルと、キンキンの女声、洋楽演奏に不慣れなバンド・メンバーが醸し出すベルベル・ファンク・ロック、ということになるでしょうか?正直、グナワの要素はそれほど感じませんが、70〜80年代に地元のクラブでの人気ぶりが伝わる矢鱈に前傾パーッカッシヴな演奏には好感が持てます。にしても、スケーターズ・ワルツのベルベル仕様カヴァーには驚きを禁じえません!
なお、リーダーのアッタラザト・アッダハビア(エッサウィーラ生まれの現在78歳)は1990年前後に演奏活動を停止し、現在は電気修理店を経営、ついでに店でスナック菓子とソフトドリンクも売っているそうです。
1.Al Hadaoui الهداوي 04:03
2.Albaki الباكي 07:06
3.Moulate Salef مولات السالف 05:01
4.Taali تعالي 04:39
5.Aflana افلانة 04:17
6.Chama’a الشمعة 05:52
7.Kaddaba كدابة 04:56