1965年生まれということですから当年とって43歳(この作リリースの2008年当時)、で、このジャケはアリなのかどうか?白雪姫なんでしょうか…?というようなことはアラブPOPの世界ではいつものことですから置いておくとして、80年代前半のデビュー以来、大国シリアで永らくナンバー1スターを張ってきたアサーラの新作が届きました。それがシリアならではの歌い口なのかどうかは不明ですが、どこか少しばかりアクのあるメリスマ&ハスキーな歌い口で、伸びのある高度な歌唱力を存分に楽しませてくれるアルバムとなりました。アラブ歌謡の伝統とデジタルな音作りが出会ったバッキングの妙はロターナ・レーベルならでは、そしてやはりレバノンともエジプトとも微妙な違いを感じさせるアサーラの悠々とした歌い口、ご堪能のほど、よろしく、どうぞ。