1995年生まれ、ナイジェリアはアフロビーツ系新星アーティストのセカンド。昨年のデビュー配信アルバムはナイジャ系POPとしても、記録的なヒットだったそう(LPのみリリースがありました)。で、早くも2作目となる本作ですが、既成のナイジャ系R&B~ヒップホップ風モードに寄りそうことなく、あくまでも軽快に、より細分化されたアフロビーツ系リズムに乗せ、囁くようにも語るようにも聞こえるナイーヴな歌い口は、爽やか、と言ってもイイかも知れません(マッチョだし、スゴイ銀歯してますが、おおむね、笑顔を見せているところも好感度高し…)。何だか、アデクンレ・ゴールド登場時の感じを、も少しソフィティスケート&グルーヴィーにしたような雰囲気が好ましく、癖になりそうなアルバムかと。
それはともかく、先だって、当店出入りのナイジェリア人CDサプライヤー氏(彼の年齢、改めて尋ねたことはないんですが、既に20年以上の付き合い、お子さんも成人して久しいと聞いているので、50歳前後だとは思うんですが)、やって来るなり、品出ししようとカウンターに積んでおいた本CDを見るなり、おーっ!アシャケ!アシャケのCDが出てるのか!?ナイジェリアでは出てないぞー、と言って欲しがったので、じゃ、買え、いや、買わない、くれ、という応酬の後、CDRにコピーしてあげたのでした。
で、サプライヤー氏曰く、アシャケはヒップホップじゃないよ、ハイライフだよ、と、だから若者だけでなく、みんなが大好きだ、面白いし!おばさんたちにもモテモテだよ、と、言うのでした。バスキアのことなんか歌ってるのに、意外だなあと思いつつも、う〜ん、そう言われてみれば、ナイジェリアでしかありえないような、その歌い口、ヨルバなのか、イボなのか(ヨルバらしいんですけど)、その出身はともかく、この陽性で含みのない、あっけらかんとしたPOPな現代感覚、いかにも新しいナイジェリアらしさを自然に体現したもの、なのかもなあ、と、どこか納得してしまったということはあります。
*深沢センセー曰く、その名はアサケではなく、アシャケでしょ、とのこと。
1.Olorun
2.Awodi
3.2:30
4.Sunshine
5.Mogbe
6.Basquiat
7.Amapiano (feat. Olamide)
8.What’s Up My G
9.I Believe
10.Introduction
11.Remember
12.Lonely At The Top
13.Great Guy
14.Yoga