☆アニャンゴ / キリマンジャロ
Anyangoがニャティティに出会って10年。
集大成アルバムが遂に完成した。
ワールドワイドに活躍するヴァイオリニスト・作曲家の金子飛鳥と、ファイナルファンタジーの音楽制作者・作曲家である鈴木光人の2人組ユニット「yuLa」をco-producerに迎えて作られた意欲作!
アフリカのルーツ音楽とエレクトロニカの融合。自由で斬新な音楽的実験に挑みながらも、伝統楽器ニャティティの響きと透明なVOICEとヴァイリンの織りなす美しい世界。究極の地球音楽がここに誕生!
(以上、メーカーインフォより)
”Kilimanjaro”は、赤道直下にありながら真夏でも頂きに雪を冠するアフリカ大陸の最高峰です。
アフリカにルーツを持つ全ての人々と、私が愛し憧れてやまないアフリカ音楽に心からのリスペクトを込めて、
Anyangoの5枚目となるアルバムの名前を”Kilimanjaro”とすることに決めました。
2014年の今年は、私がケニア・ルオの伝統弦楽器であるニャティティと出会って10年目。日本人である私がケニアの人たちからAnyangoと呼ばれるようになって10年目。とても大切な節目の年です。その集大成ともいえるアルバムがこの”Kilimanjaro”です。私のニャティティの師匠は、オクム・オレンゴといいます。3年前に天国に召されました。ケニア随一のニャティティの演奏家としてだけでなく、哲学者のような気高さと勇気を持ち合わせたムゼー(長老)でした。私がニャティティの免許皆伝となった日、その師匠から、託された言葉があります。
「Anyango、私の行けないところまであなたが行って、この楽器を奏でて来なさい」。誇り高きムゼーが「行けないところ」。それは決して、地理的、物理的な意味合いのことだけではありません。私は師匠の教えに従い、「日本人」の「女性」であるAnyangoだからこそ目指せる嶺を追い求めてきました。
このアルバムのco-producerとして、ワールドワイドで活躍するヴァイオリニスト・作曲家の金子飛鳥さんと、ファイナルファンタジーの音楽制作者として世界的に有名な鈴木光人さん(株式会社スクウェア・エニックス)のお二人をお迎えしました。今回私自身は、自分自身の我や想いや欲を捨て去り、心を無にして音楽に向き合うことに決めました。すると、私自身の内側で、南と北、西と東の相反する(と思っていた)リズムや音楽的作法のようなものが結びつき、新たな生命が誕生したかのように感じたのです。私だけでなくスタジオにいるスタッフの誰もがこの不思議な感覚とオーラに包まれて、そうして生まれ出でたアルバム、それがこの”Kilimanjaro”です。
最後になりましたが、今までAnyangoと出会い、共に生きてくれた全ての人に心からの感謝を捧げたいと思います。出会いの時間の長短にかかわらずその誰一人がかけても、どんな出来事がかけても、今のAnyangoはありません。今改めてその全ての瞬間を愛おしく思います。本当にありがとうございました。
2014 Anyango
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■曲目:
01.Kizashi〜兆し〜
02.Mwana wa mberi
03.Kayamba
04.アフロ・ブルー
05.Last Waltz
06.Ogwang
07.声をきかせて〜Kilimanjaro mix〜
08.Uhiki
09.Shiva
10.Amalele