これは見逃していました…。２０１３年のタランテッラ・アルバム by アントニオ・カストリニャーノの３作目（プッリャ州サリーチェ・サレンティーノ在、2006年デビュー）だそう。でもって、プロデュースはあのトルコ出身のスーフィー音楽家、メルジャン・デデ！ということで、これまでにないような音の輪郭のタランテッラに出逢えたような気がします。大きいタンバリン（タンブレッロ）を叩きながら、どこか秘教的な（もともと蠍に刺された時の毒抜きダンスに由来する）タランテッラを聞かせるこのアントニオ・カストリニャーノ、なるほどデデのスーフィー指向にも似合うところがあります。非欧州的な？ハチロク系の親中近東 / 地中海的なリズムに乗って早口言葉のようなタランテッラ独自の歌い口を聞かせる通り良い声も、なかなか。