一弦ヴァイオリン、ソクの名手、ヴェテランのズマナ・テレタがそのプレイ&プロデュースにおいて、実にイイ仕事しています。コラ、カマレ・ンゴニ、カラバシュ、ベース等、バマコのスタジオワーク、制作現場を仕切り、実にアーシーな音感を醸しています。そしてトゥンブクトゥ出身、一昨年来の北部マリ混乱から逃れてバマコへやって来た若手アナシー・シッセという男の静かなるヴォイス&時に荒ぶるギターをフォローし、押し出し、マリアンブルース+アルファの味わいを引き出しています。まさに“マリ・オーヴァードライヴ”〜タイトルに偽りナシ!注目すべき作でしょう。