ANA CARLA MAZA / BAHIA

★アナ・カルラ・マサ / バイーア 

独特でミニマムなチェロ弾き語りで、2020年発売のセカンド・アルバムが、欧米を中心に日本でも話題を集めたアナ・カルラ・マサ。そんな彼女が、2年ぶりに発表したサード・アルバムは、幼年期を過ごしたキューバの地に思いを馳せつつ、中南米への広い共振をも表した作品となりました。

● ピノチェトによる軍事独裁政権下のチリを逃れて、1975年にフランス経由でキューバに移り住んだ父親、カルロス・マサ(当時まだ1歳)とキューバ人の母ミルサ・シエラの間にキューバで生まれ育ったアナ・カルラ・マサ。両親が共に音楽家という、幼少の時から音楽に囲まれた環境で育ち、その流れで自然にチェロを手にしたと言います。
● キューバで音楽の基礎を学んだ後、2007年、12歳の時に家族と一緒にタラゴナ(カタルーニャ)に移住。フランス、パリのパリ地方音楽院やソルボンヌ大学で引き続き音楽を勉強しつつ、家族との音楽活動も同時に続けていました。
● そんな活動の中で、クラシック、ジャズ、アラブ音楽、エレクトロニカなど、様々な音楽スタイルに触れ、才能の幅を広げ、現在の独自なスタイルにたどり着いたそうです。
● 前作でも音楽的ルーツでもあるキューバや中南米音楽へのリスペクトを感じさせてくれていましたが、本作ではその思いをさらに深化させ、開かれた音楽性ながらも彼女の内面から自然に湧き出てくるサウンドを紡ぎ出し聞かせてくれます。前作ではお父上の曲を4曲取り上げていましたが、今作は全曲彼女のオリジナル。そんな所も、今の彼女の充実した状況を表しているのではないでしょうか。
● ①②は、彼女が生まれたキューバのハバナと、その郊外に移り住む前の幼少期を過ごしたハバナの港町のことを歌ったものです。その後には、アルゼンチンのタンゴやアンデスの音楽ウアイノを、自身の中で消化~昇華した曲や、現在の活動拠点であるフランスに想いを寄せた曲などをはさみ、最後の曲では、2021年10月にCovid-19で亡くなってしまった、チューチョ・バルデースの妹でアナ・カルラ・マサが子供の頃ピアノを師事していたミリアム・バルデースへ捧げた作品で幕を閉じています。
● 今後益々注目を集めるであろう、若き才能に注目して下さい。
〜以上、サプライヤーインフォより

1. La Habana ハバナ
2. Bahia バイーア
3. Astor Piazzola アストル・ピアソラ
4. Todo irá bien すべてうまくいく
5. Le petit Français 小さなフランス人
6. Huayno ウアイノ
7. Les choses simples 簡単なこと
8. A Tomar Café コーヒーを飲むには
9. Miriam Valdés ミリアム・バルデース

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