EMAHOY TSEGUE-MARYAM GUEBROU / Piano Solo, Ethiopiques 21

ethiopiques21大人気エチオピークス・シリーズ第21弾!は、けっこうボー然とさせる内容ですよ。ピアノ・ソロ by エマホイ・ツェゲ=マリアム・ゲブル(という読み方でいいんでしょうか?)~1923年生まれ、欧州でピアノ教育も受けたという女性ピアニストによる、1960〜70年代にリリースされた2作のLPアルバム/カップリング復刻CDですよ。エマホイ自身、ダラー・ブランドやサティのピアノ曲を好んだそうですが、なるほど、エチオピア土着のペンタトニックを交えながら、リリカルなタッチで弾かれるピアノ、おそらく竪琴、クラールの演奏にヒント得たタッチを垣間見せたりも。ま、そうと知っても知らなくても、実に味わい深いものがあります。エチオピア音楽好きにはもちろん、現代音楽やインプロ / アヴァン・ジャズ好きにもオススメしましょう。なかなか他では得難いエキゾで静謐な叙情、一味違うピアノソロを探されている方には諸手を振ってオススメですね。

★エマフォイ・ツェゲ・マリアム・ゲブル/エチオピーク21 ~ ピアノ・ソロ

ワールド・ミュージックの定盤”エチオピーク・シリーズ〜エチオピアらしさを感じさせる巨匠ピアニストのソロ作を追悼!
2023年3月26日に99歳で亡くなった偉大な女性ピアニスト、エマフォイ・ツェゲ・マリアム・ゲブル。幼い頃はイタリアの収容所に送られ、20代は修道院で規律正しい共同生活を送った彼女が音楽家として最初にアルバムを発表したのが1963年。本作にはそんなデビュー作から1996年までに残したピアノ・ソロ作品ばかりが収録されていて、西洋のクラシックや聖歌音楽をベーシックにしつつ、そこにエチオピアらしさを感じさせる四七抜き音階を意識的に用いるなど、彼女ならではの独特テイストが加味されている。家族への敬意や孤児や宗教への想いを込めた自作曲を、ラウンジ感覚溢れるピアノ・サウンドで楽しませる本作は、エチオピーク最大の異色作だ。 (メーカーインフォより)
●日本語解説/帯付

01. The Homeless Wanderer
02. The Last Ears Of A Deceased
03. A Young Girl’s Complaint
04. The Mad Man’s Laughter
05. Presentiment
06. Mother’s Love
07. Ballad Of The Spirits
08. The Song Of The Sea
09. Homesickness
10. Golgotha
11. The Jordan River Song
12. The Garden Of Gethesemanie
13. The Song Of Abayi
14. The Story Of The Breeze
15. Evening Breeze
16. Tenkou! Why Feel Sorry?

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