ORIGINALLY RELEASED IN 1985 ON LP
with  STAMATIS KRAOUNAKIS,  LINA NIKOLAKOPOULOU

エジプトのアレクサンドリアで外科医だった父のもとに1954年に生まれたそう（ちなみにハリス・アレクシウが1950年生まれ、ディミトラ・ガラーニが1952年生まれ）。60年代はじめにアテネへ家族とともに移住、十代の頃は陸上選手だったそうですが（21世紀に入ってのアテネ五輪では聖火ランナー）、そういう感じ、ご容姿にも反映されていて、そのシェイプアップされた印象は、当店周辺の熟年男性ギリシャ歌謡ファンのあいだで今一つ受けなかった理由になっているのかも？ それに、たいていジャケットでは歯を見せて笑ってますからね。どこか、そこはかとないもの、センシティヴなものをギリシャ女性歌手に求めてしまいがちな自分にしたって、そう聴いてこなかったというのが正直なところ。が、そうした先入観はともかく、お聴きになってみて下さい。時にしなやか、時に囁くようににも歌うその声、特にこの1985年作あたり、その確かな歌唱力と哀感がこぼれるような曲の並び、ギリシャでしかありえない情感をグッと伝えてくれる作となっていますよ。

1 Τρεις Άγγελοι 1:52
2 Κυκλοφορώ Και Οπλοφορώ 3:17
3 Μαρόκο 2:48
4 (no title) 0:26
5 Περιπολία 2:49
6 Μπουλούκια 3:12
7 Η Μαλάμω 2:53
8 Ορχήστρα “Τρεις Άγγελοι” 2:22
9 Η Σωτηρία Της Ψυχής 3:59
10 Κιβωτός 2:49
11 Η Άνοιξη 3:45
12 Ο Άδωνις 2:57
13 Ο Γιώργος 3:26
14 Επιλύχνιος Ευχαριστία 2:54