ソンガイとトゥアレグの混血女性>ハイラ・アルビーをリリースしたUSクレモント・ミュージックの新譜で、マリはトンブクトゥ周辺に住まう、トゥアレグのグリオによる “タカンバ(=タマシュク語ではタシガルト)” ミュージック作品だそーです。“トゥアレグのグリオ”って、いったい? “タカンバ” って何?…ということにもなりますが、以前、砂漠のブルースのボンビーノのメンバーが言っていたところによれば、ソンガイもトゥアレグも結局、同じことやってんだよ、とのこと。が、ここではギターではなくンゴニ(=タマシュク語では“テハルダント”と呼ぶそう)が奏でられるのでした。リーダーのアバロウ・ヤタラは名門のトゥアレグ系グリオ・ファミリーに生まれたそうですが、この人のンゴニ弾き語りにもう一本のやや高音域ンゴニ、加えて大きな瓢箪を半分に切り地面に置いてバチと手のひらで叩くカラバシ(打楽器)、そしてコーラスのみという随分シブイ演奏。ンゴニ&カラバシならマリ音楽でよくあるスタイルですが、それをもっと乾いた雰囲気で演じているわけで、やっぱりどこか、砂漠っぽい?ちなみにトンブクトゥと言えば、あのティナリウェンが拠点としていた街ですね。