もちろん、何しようと音楽は自由、まず第一に好きなことやらなきゃ意味のないことは自明。でも、少なくとも自分たちの音楽を “アフロビート” と名乗るならフェラ・クティへのリスペクトは第一条件、その上で、好きなことやって欲しいものです。なんてたって “アフロビート” は、基本フェラ・クティ個人がイノヴェイトしたといっても過言ではない音楽ですから、どんなかたちであれ、その遺志を継いで行こうという気持ちは必須かと…。
というわけで8年ぶり、アコヤ・アフロビートの新作です(フィジカルはアナログLPのみのリリースというのもこだわりの結果?)!そして針を落とせば、まさしくフェラチルドレンによるタフでクール、正真正銘のアフロビートが響きます。フェラ・クティの残した音楽にガッチリと取り組み、フェラの遺志を音楽を通じて継承しようという気概がストレートに伝わって来る出来でしょうか。久々の王道オールドスクール・アフロビートの充実作と言うべきでしょう。80年代フェラを彷彿とさせる浮遊感あるキーボード、骨太ながらも有機的なポリリズムに満ち溢れた打楽器群、ひたすら重心の低いフレーズを繰り返すベース&ジワジワとテンションを盛り上げるギターのフレーズとカット、アンサンブルで全体のグルーヴを方向づけながらも各ソロで曲間に一呼吸置く金管群、そしてメッセージをたくしつつ、曲想のクライマックスをキッチリとキープする男女のコーラスとヴォーカル。見事です。その音楽の姿勢、女性メンバーも含め、悠揚迫らぬガッツ&男気?も感じさせ、カッコイイとはこのことです。
>https://akoyaafrobeat.bandcamp.com/releases こちらで完全試聴可能!
Ryan Blotnick – guitar
Jordan Brooks – bass
Gabriel Hays – keyboards
Will Jones – baritone sax
Kaleta – vocal, percussion
Yoshio Kobayashi – drums
Takuya Kuroda – trumpet
Lollise Mbi – shekere, vocal
Mayteana Morales – stick, vocal
Duke Mseleku – tenor sax
Seth Paris – baritone sax
David Steinberg – tenor sax
Yoshi Takemasa – congas
Nikhil P. Yerawadekar – rhythm guitar
additional musicians:
Elenna Canlas – backing vocal
Jeff Pierce – trumpet
Produced by Nikhil P. Yerawadekar
Recorded, mixed and mastered by Hiroyuki Sanada
Album artwork by Ghariokwu Lemi
Album design by Miki Araki-Daly
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