90年代のキューバで爆発的に流行っていたティンバを代表するひとりがこのマノリンです。彼は音楽一家出身のミュージシャンが多いキューバで、医学を志す学生でありながら音楽活動を始めたことから、「エル・メディコ・デ・ラ・サルサ(サルサのお医者さん)」と名乗り、その美しいメロディ・ラインの曲作りのうまさと甘いヴォーカルで一気に人気者になりました。その彼が物議を醸し出した「マイアミに友だちがいるぜ」という曲を残しキューバを去ったのが2001年。BMGと契約するなどそれなりの活動は続けていましたが、本作で初心に返り「マノリンであるべき」というような意味のタイトルでの復活(?)です。王道の甘い歌声のサルサ、セクシーなバラード、ラップ風の曲など、力が抜けていて聞きやすい仕上がりです。