チリ出身で、ラテン・アメリカ中で人気を得た1950~60年代を代表するボレロ歌手、ルーチョ・ガティーカ。彼もまたこの時代の多くのボレロ系歌手がそうだったように、キューバ発モダーンなヴォーカル・ムーヴメント、フィーリンの影響をメキシコを通して受けた1人です。
セサル・ポルティージョの名曲「コンティーゴ・エン・ラ・ディスタンシア」やホセ・アントニオの代表曲「ラ・グロリア・エレス・トゥ」といったキューバ産の名曲や同時期のメキシコのモダーン・ボレロの代表アルバロ・カリージョの「ウン・ポコ・マス」、同じくメキシコのモダーン歌謡のスター、アルマンド・マンサネーロの「ボイ・アパガール・ラ・ルス」そして名曲「ベサメ・ムーチョ」他、全20曲を収録。
バックは、コンボから生ストリングスでムーディーなものまでツボを得た演奏がばかりですが、その上に乗るルーチョ・ガティーカの歌は、ホセ・アントニオ・メンデスをもう少しムーディーにしたような歌で、ジャズとラテン・ヴォーカルの絶妙なブレンド具合です。ホセ・アントニオとの交流もあったようで、相互に影響を与え合ったのではないでしょうか。
そのホセ・アントニオ作の「ポル・ヌエストラ・コバルディア」では、なんとオマーラとエレーナ・ブルケが在籍したフィーリンの女声コーラス・グループ、クアルティート・ラス・デ・アイーダがバックを付けています。
モダン・ボレロ・ファン、フィーリン・ファンは要注目です!(サプライヤーインフォより)
1. Contigo En La Distancia
2. Un Poco Mas
3. Todo El Amor Del Mundo
4. El Reloj
5. Voy A Apagar La Luz
6. Crei
7. Pide
8. La Gloria Eres Tu
9. Sufrir
10. Fuego En El Alma
11. Las Muchachas De La Plaza
12. Sinceridad
13. Amor Sin Pasado
14. Por Nuestra Cobardia
15. Besame Mucho
16. Si No Estas Conmigo
17. Mi Amor Ante Todo
18. Angustia
19. Contigo Al Fin Del Mundo
20. La Barca