去年の春先にほんの2・3枚入荷しただけで、その後なぜか全く入荷しなかった2016年カンボジア新年の踊り唄!クメール・ニュー・イヤー・ソングの白眉的作品、ラスメイ・ハング・メアスのCD vol. 551を、やっとキクチ君がゲットして来てくれましたよ from プノンペン2泊4日強行買付〜いつものおばちゃんがやっているお店、郊外移転先で買って来てくれましたよ、感謝!で、個人的にもカンボジア歌謡の醍醐味は、クメール的舞踊リズムに乗せ(〜不思議にロックっぽい8ビート風だったりするんですが、それはクメール伝統リズムの20世紀的表現がロック・ビートに偶然に一致しつつ近似値を叩き出したと解釈)、クルクルめぐり交わり合う節まわしや伝統弦楽器群の音色にある、と考えていますが、そんな醍醐味に去年一番近かった作品がコチラかと(ちなみにカンボジア暦の新年は5月、今年は果たしてどーなるのか?)。というわけで、以下、買い付けてくれたキクチ君のコメント!
「駆け足で曲の印象ですが、551番は1曲目からいきなり大御所Him Sivonの唄声が聴けます。相方を務めるのは飛ぶ鳥を落とす勢いのPreap Sovath。この2人が揃うのって最近ではあまり見かけないので意外な組み合わせに思う人もいそうだけど、RASMEY HANG MEASから彼がデビューした当時は頻繁に彼女とペアでアルバムを出していたそうだ(ただしデュエットでなない)。恐らく若かりし頃の彼にとって彼女は業界の先輩であり、身近なお姉さん的な存在だったのではなかろうか?この551番ダイジェスト版として出ているDVDを店頭で眺めていたら、二人の立ち振る舞いにはクメール歌謡界を20年以上牽引してきた自負と親密な関係性が今も続いている様子が映っていて、カンボジア人でもない自分までもが幸せな気持ちになった。次の曲は殆ど曲調が変わらないままだが、現地では評判となっているそうです。2組の男女が交互に歌い交わす新年を祝う華やさ溢れる曲ですね。因みにリードを取っているのが若手で注目されているNee Rothana。このCDではロック調の⑥でソロも歌っていて目立ってます。3曲目から少しテンポが速くなり、曲調もコミカルなものへと変わりこのアルバムのクライマックスと言えそうなのが3曲!!③Doung Dara(男)とSou Visa(女)、④再びSovathとSivon、⑤Chheav LearnとChomreaun sopheakの掛け合いがそれぞれ絶妙!!その他もSrey Pithの歌う⑧、Sivonのソロが聴ける⑨等々、兎に角充実した内容です。」
「2016年のカンボジアン・ロック。完全復活!」by 広島の山田さん
01.Anta Ney Phnom Scrouh (Preap Sovath ft Him Sivon)
02.Chong Srey Sro Nos (Nee Rothana ft Votha ft Sopheak ft Kim Mouy)
03.Kan Toret Tov Rom Kon Trem (Doung Dara ft Sou Visa)
04,Chet Bong Nik Nas (Saveth ft Sivon)
05.Bong Oun Ler Oun Neak Krom (Lean ft Sopheak)
06.Madison Hang Meas (Rothana)
07.Por Chey Kon Trom Chnom Thmey (Dara)
08.Chol Chnom Thmey Reasey Kpos (Rothana ft Sopheak)
09.Srolang Bong Pdey Kmao Sros (Lean ft Srey Pich)
10.Chnom Vok Anta Sak (Sivon)
11.Sdey Mi May Kon Bey