アゼルバイジャンの至宝~ヌスラット亡き後、イスラム圏最高の伝統歌謡の担い手ともされるアリム・カシモフの新作です。2009年8月ドイツでのライヴ録音~アゼリ現地古典歌謡のムガームを、いつものように愛娘フェルガナとともに掛け合いも見せながら、ケマンチェ、タールといった弦楽器の伴奏で歌い綴ります。常よりも淡々とした歌唱とも聞こえますが、タハリール的なしなやかに震える高域の歌声は変わらず素晴らしく、祈りとも深い詠嘆とも聞こえる澄んだ情緒を、森々と伝えてくれます。ファンの方なら、やっぱりマストだと思います。