オチエン・カバセレ(本名ハジュラス・ニャパンジ・オチエン・オゴラ)は、少なくとも70年代以降、ケニアで最も有名なミュージシャンの1人でした。20年間、彼は故フランコ・ルアンボ・マキアディを模倣した優れた作曲とアレンジで、ケニアの音楽ファンを魅了しました。実際、その音楽性は、ケニアでは群を抜いて優れていたため、もし彼がコンゴ人であったなたら、アフリカ大陸で最高のミュージシャンの1人に数えられていただろう、と、主張する人もいたそうです。
カバセレはプムワニの中学生だった15歳のときに最初のヒット曲を録音しました。それはカバセレの隣人でもあったダウディ・カバカの手配によって実現した録音だったそうです。カバカはカバセレの才能を早くから見抜いていたそうです。
オチエン・カバセレのその楽団、ルンナ・キディ・バンドの演奏は、きらびやかなギター、スイングするパーカッションを備えたユニークなベンガビートであり、切れ味いいホーンズと、うねるようなベースの中で歌われるカバセレのヴィブラートの効いた歌声は、今もってオールドタイマー達の追想を誘っています。(ttps://kenyapage.net/より意訳)