ประสาน เวียงสิมา 表題 “ประสาน เวียงสิมา” 『うちの嫁、見た目は可愛いんだけどなあ』の意?
プラサーン・ウィアンシマー(ประสาน เวียงสิมา)、今年74歳、70年代あたりから活躍して来たイサーンのモーラム系ヴェテラン歌手であることは、同世代と思しきポー・チャラートノーイや、少し先輩のトーンミー・マーライとのトリオ共作が幾つかあるので、そうと察せられます。とりわけ、本作はじめ最近デッドストックで入荷している Lespoレーベルのカタログが多いことから、21世紀に入っても、旺盛に活躍している人であることも察せられます。
突出して巧い、というわけではないのかも知れませんが、ミディアム・アップ、軽快グルーヴィーなラム・シン調バックに乗って行く浮遊感ある節まわしと、しだいにスピード感を増し早口に畳み込んで行く歌い口が交互に繰り返される、長尺短尺の曲が並んだ変化に乏しい作ではありますが、いわゆるモーラムということで、その謡い語りの味を聴くべきでしょうか。
歌詞の意味が取れるわけではないのでハッキリとしたことは言えませんが、そのCDタイトルからして(他の作品も含め)、何かしら、ユーモアとかイロニーがこめられているようでもあり、その決して笑顔を見せることのないハードボイルドな風貌も相俟って、なんだか、面白いオッサンだな、とか、そういうウケ方も、現地ではあるのかも知れません。歌う言葉の意味がよくわからないままに、少しばかり、ひしゃげたような発声で謡い語る飄々とした調子に惹かれます。
余談、全然、カンケーありませんが、先だって、”るざるでござる”さんと、この人、プラサーン、誰かに似てるよなあ…??って、二人で一生懸命考える時間を過ごした土曜の夕刻(ヒマか?って、ま、滅多にお客さん来ませんが)、結局、団しん也とか、牧伸二とか、そーゆーお笑い系しか思いつかず、あまつさえ、最後には南洲太郎か?ということになり、久々にyoutube で「オジャマします」を 観て思い切り大爆笑してしまったのですが、そーゆー、なごやか、というか、なんだかなあ、とでもいうべき、高齢男子の憩いの時間帯にピッタシはまる、このプラサーン・ウィアンシマーの音楽性、なかなか得難いものじゃないかと思いますよ!??