ジンバブウェとの国境地帯を流れるザンベジ川の流域に住まうトンガ人(バントゥー系)による、ハンドメイドのギター&ベース&ドラムセット、そして各種打楽器から成る生音バンドということで、以前、オランダSWPからリリースされていた>『ザンビア・ロードサイド』あたりを愛聴されている皆さんなら、ああ、あーゆう感じね、と思われるかも知れませんが、まあ、そーゆう感じです。ただし、ロードサイドのバンドでありながらこのマションベは、ザンビアといえどまばらにはナミみいるだろう電化バンドを差しおいて、南部ザンビア/ザンベジ流域のみならず全国区の人気を博しているとのこと。で、試しに googleしてみると wikipedia もあるじゃありませんか!
というようなことはともかく、このマションベ・ブルー・ジーンズ、うまいか下手かといえば、下手でしょうな、やっぱり。同じく手作り楽器ということになると、スタッフ・ベンダ・ビリリとかコノノNO.1とか、そういうキンシャサ一派が広く知られるようになりましたが、その辺と較べてみても、もっと素人っぽいかも知れません。曲ごとの変化にも乏しいと言わざるをえません。が、ひとあし先に聞いていただいたあるお客さま曰く、ヒュー・トレイシー・コレクションのギター・ミュージックがそのまま現代にあらわれたみたいですねえ、とのこと~まったく言い得て妙かと思います。
この07年作、ハンドメイドのギター類中心の演奏で、その分、POPとしての熟成以前の、やや繊細で野生なフォークロアな風合いが伝わるような作かと思います。ひしゃげたようなコーラスとせわしないヴォーカルがイイ味出しています。