HABIB KOITE / KHARIFA

30年近くもの間、マリを拠点に世界的な音楽活動を続けて来たアビブ・コワテ&バマダ。そのリーダー、アビブ・コワテが初の単独名義ソロ・アルバムを発表したのが2014年、その4年後となるセカンド・ソロが2018年の本作ですね。今のところ最近作となりますが、リリースから4年後の遅かりし初入荷となりました(リリースされたのは知ってはいたんですが、発売当時、なかなか入荷しなくて…、その後、忘れていました…すみません)。
グループとしてのバマダ時代も加えれば、1995年の欧州デビュー作から6作目の本作、もう、ジャケットに写る姿そのまま、ギターを抱えたシンガーソングライターとしてのアビブの本質は、前作から、いっそう明確になっているでしょうね。
とはいえ、フォーキーなスタイルでギター弾き語りに終始するということではなくて、コラのトゥマニ・ジャバテやギターのセクー・ベンベヤ・ジャバテといったヴェテランや、バセク・クヤーテ&ンゴニ・バの若手メンバーふたり、ンゴニ奏者のアブー・シソッコや女性歌手のエミー・サッコら、ほか多くのミュージシャンが参加していること、あるいは、カラバシやジェンベ、ドゥンドゥン、コンガ等、打楽器奏者だけでも4人が参加していることなど、音楽的にはバマダ時代よりも、いっそうマリの様々なリズムやメロディーを消化し、曲ごとの変化を生み出していると感じられます。そんな多彩なゲストや、変化に富んだ曲想を束ねるようにして、ギターを抱えたシンガーソングライターぶりを発揮しているとでも言えるでしょうか。
正直、バマダ時代のアビブの音楽には、やや輪郭がハッキリしないような印象を抱くこともあったんですが、ソロになり、ゆっくり時間をかけて作り上げてた彼自身のスタイルが実った本作、だと思います。
〜余談、アフリカでも屈指のギタリストとされるも、アビブのギタリストとしての素晴らしさは、欧米のアーティストに喩えるなら、エリック・クラプトンではなくJ.J. ケールに似ている、という拾い読みした本作英文紹介に納得。
 
1 Wara 3:04
2 Ivazi 2:51
3 Kharifa 3:44
4 Hakilina 2:51
5 Forever 5:02
6 Mande 3:25
7 Djiguiya 3:36
8 Ntolognon 3:49
9 Yaffa 5:22
10 Symbo 4:35
11 Tanate 3:59
12 Fanta Damba 2:59


Habib KOITE :  voix lead & guitars on all tracks – flute  (track 1) – back vocals  (track 2-4-6-9) -Clave & bells (track 12)
Abdoul WAHAB BERTHE : bass guitar (track 1-6-7-8-10) – back vocals (track 6)
Charles Auguste COULIBALY : keyboards, effects on all the tracks –  Back vocals (track 6), bolon bass (track 11)
KONE Issa : guitar (track 1-2-6-9-10)  Banjo (track 7) , backvocals (track 1-6-7)
Madou KONE : djembe & calabash (track 1-4-5-6-7-12), calabash (track 8-10), back vocals (track 1-2-4-6-7-9)  percussions on iVazi  (2), Forever (5) , Mande (6), Djiguiya (7), Symbo (10)
Mama KONE : djembe & calabash (1), Hakilina (track 4-5-6-7-12)  calabash(track 8-10) back vocals(track 1-2-4-6-7-9) percussions (track 2-5-6-7-10)
Cheick Tidiane Koite : bass guitar, keyboards & lead vocal (track 2)
Mbouillé Koite : back vocals (track 1-2-3-7-9-10)
Awa Sissoko, Wassa Coulibaly, Koumagna Diabate : back vocals (track 3-5-8-11)
Cheick Diallo : (track 3-11)
Abou Sissoko : n’goni (track 5-10)
Toumani Diabate : Kora (track 5)
Bamoy Coulibaly : doun doun (track 1-6)
Amy Sacko & Mariam Bah : back vocals (track 10)
Amadou Coulibaly : Congas (track 12)
Sekouba “Bembeya” Diabate : hawaian guitar (track 5) acoustic guitar (track 11)

All the tracks are composed and written by Habib Koité
Recording – Mixing – Masterising @ Studio Ma Ya Bamako by Charles Auguste Coulibaly 

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