リッカルド・テージは、イタリアの蛇腹音楽の伝統を掘り下げながら、ジャズをはじめとする様々な音楽の取り込んでいる音楽家。本作は、そんなリッカルドが故郷ピストイアでの仕事からインスピレーションを得て、長年暖めてきた企画に改めて挑戦した作品だそう。演奏旅行で着想を得た曲や、依頼されて子供の為に作曲したものなど、自作を新たなアレンジで再録した作品も含み、ワルツに始まり、タランテッラ、イスタンブールやマケドニアと名付けられた曲など、まるで地中海世界の旅に出たような心地にさせてくれます。メランコリックなピアノの旋律にチェロの深い音が加わり、クラリネット、アコーディオンと見事なアンサンブルによる作品。