1961年唯一の米国録音盤・初CD化です!ま~とにかくウマイ!北米スタンダードでも、ジャズでも、シャンソンでもボレーロでも、この時期のこの人が歌えば、すべて”夜明け前の歌”になってしまうわけですね。~デビューから5年、RGEから移籍してブラジル・コロンビアで『バルキーニョ』をリリースした同じ年に渡米、USコロンビアに吹き込んだのがこのアルバムです。そろそろ私生活が崩れて行こうとする頃~15で嫁いだブラジル有数の大富豪、マタローゾ家との確執の中、酒浸りの生活が始まり、その声はしだいに嗄れてハスキーになって行きます。~その前々年には日本にも公演にやって来ていて、NHK出演時にインタビューに応えながら煙草を吸っていた、その表情のよるべなさ、憶えている方もいらっしゃるかも知れません(って、其の時ワタシ1歳ですから、むろん知りませんでしたが、>youtube で観られるから知ってるんですけど…) 。で、その時、歌っていたのが自作曲 “Meu Mundo Caiu =わたしのすべてがくずれていく” で、ま、その後、この歌そのままの人生を歩んでいくことになるんですね。その崩れ始めて行こうとするこの時期、60年代初め頃のマイーザの歌は、実に微妙に、絶望と希望が交わるような、まさに”夜明け前の歌”という感じがして、もちろんRGE初期の、声に鮮やかな張りがあったころの録音が最高と言えば最高なんですが、最高じゃなくてもイイ、崩れ過ぎてしまうよりまだ前の、嗄れ過ぎてしまう前の歌のあり方、そこんところが一番イイという方も多いんじゃないかと思います。って、ずいぶん、微妙な、めんどくさいこと言ってますが、
1. You Better Go Now
2. Something To Remember You By
3. The End Of A Love Affair
4. Night Of My Love(A Noite Do Meu Bem)
5. If I Forget You
6. Ne Me Quitte Pas
7. When Your Lover Has Gone
8. Mean To Me
9. The Man That Got Away
10. Autumn Leaves
11. I’m A Fool To Want You
12. La Barca