YABONGO LOVA / PLUS QU UNE LUMIERE

パリでシゲコさん買って来てもらったCDですね(感謝)!
はじめは、なんだかダウナーな歌い口のスークースだなあ、と思ったのですが、これ、コートジヴォワールの “ズグルー” とのことでした。今、ズグルーNo.1スターがこの人、ヤボンゴ・ロヴァ、らしいんですが、で、ズグルーって何?と、言えば、1990年代半ば、アビジャンの大学生の間で起こったという新しいダンス・スタイルで、レゲエとソカ、そしてズークといったカリブ系音楽の影響下に生まれた音楽だそうですよ。で、単なるダンス音楽ではなくて、ソカ、カリプソやレゲエあたりの歌詞のメッセージ性というものを重視するところがキイポイント、世相や政治、あるいは風俗等々に対するウィットに富んだ批評性が重んじられたダンス音楽、として流行したそうです。なるほど、そうしたズグルーの本道を踏まえたからこそのこの歌い口なんでしょう。歌うというよりも語るようなこのヤボンゴ・ロヴァの歌い口、どんなメッセージが込められているのかはわかりませんが、>こちらモシのカマレ・ンゴニ弾き語りバシール・サンゴの歌い口も不思議でしたが、やっぱりコートジヴォワール、一筋縄ではない、ということになるかも知れません(基本フランス語の歌詞なので、”Le Quartier est sorti ” nhkラジオでかけるために頑張って意訳、「家の近所をうろつくことだけして、知り合いとだけ毎日会って、一日中携帯で  facebook とかで他人の生活を覗くだけで、お前、いったい何してるんだ? 」というような歌詞でしたよ、アフリカも日本も変わりないんですねえ…)。
ま、そういうことはともかく、ミディアム&アップな変拍子ビートに絡みつくようなギター、レゲエ or ベンガのようにも聞こえる低音ベース、そして生ホーンズとシンセの編み出すどこかクールさも漂うトラックの中、ややダウナー、語るように歌うヤボンゴ・ロヴァ、よくよく聴くと癖になりますね。ファーストの大ヒットから3年、プロデューサーとモメて係争中ながらリリースされたというこのセカンド(アフリカではよくある話)、現地では、ファースト以上の大ヒットを記録しているそう。

 

 

2015年ファースト・アルバム
< “LUMIERE” ¥2250 在庫あります!
こっちの方が元気ありますね、
バックもよりスークースっぽい?

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