2016年のソロ作『ウン・セゴン』も好評を呼んだ、1991年生まれのカタルーニャのシンガー・ソングライター、ジュディット・ネッデルマン。『ウン・セゴン』に続く18年作です。
ジャケットで自身のヌードをさらしドキリとさせますが、これは一皮むけた、オトナのアーティストとしての脱皮宣言とでも受け取るべきでしょうか。そう言われてみれば、歌声に心持ちハスキーさが加わったような。あるいはそこに、無垢さも示す両義性を読み取るべきなのかもしれません。
プロデュース&アレンジは、カタルーニャの若手俊英ギタリスト、パウ・フィゲレスが担当。やはりビーンズからご紹介済みの自身のリーダー作や、若手女性歌手ジェンマ・ウメットのデビュー作のプロデュースなどからも伺える、幅広く洗練された音楽性の持ち主です。レパートリーは共作を含むジュディット・ネッデルマンのカタルーニャ語詞によるオリジナルを主体に、スペインの伝承歌とアルゼンチンのフィト・パエスのナンバーを取り上げています。パウ・フィゲレスのギター他、厚塗りしすぎずナチュラルなテイストの音作りながら、R&Bやワールド要素などさまざまに吸収した良のフォーキー&シティ・ポップ。前作に続き、またもやオススメです。(サプライヤーインフォより)