V.A. / BOSSA NOVA QUE OS GRINGOS AMAVAM


★V.A./グリンゴ(よそ者)たちが愛したボサ・ノーヴァ

ブラジル生まれのボサ・ノーヴァを世界に広めた
名代の粋なグリンゴたちの忘れじの名唱名演集!

 日本でブラジル音楽といえば、いまもボサ・ノーヴァの人気がダントツ。その第1号とされるのは「想いあふれて Chega de Saudade」でした。アントニオ・カルロス・ジョビン作曲、ヴィニシウス・ジ・モライス作詞のこの曲は、当時まだ無名に近いジョアン・ジルベルトのギターと唄を中心にし、ジョビンたちが脇を固めて録音されました。その後には第2弾シングル「ジザフィナード」を、さらに59年に入るとLPも発売され、コンサートも開かれるように。そのファン層の中心は学生でしたが、気鋭の音楽家たちも熱い関心を寄せ、噂を聞きつけた米国のジャズメンや関係者からも注目されるようになりました。その後1962年にオーディオ・フィデリティの社長シドニー・フライの招きで渡米したジョビンやジョアンらはNYのカーネギーホールでコンサートを開催、さらにそのままNYに居残っていた彼らに目をつけたプロデューサーのクリード・テイラーが、スタン・ゲッツと結びつけて『ゲッツ/ジルベルト』を翌年に録音します。そのLPからは、当時ジョアンの妻だったアストルード・ジルべルトが唄う「イパネマの娘」がシングルカットされてこれが大ヒット、世界的なボサ・ノーヴァのブームを巻き起こしました…。
 ところでブラジルにグリンゴ (gringo) というスラングがあります。その昔ブラジル人たちが金髪で肌の白い米国人らを軽蔑気味に呼んだこの言葉は、その後米国人や英語を話す外国人、いわば“よそ者”を意味するようになりました。
 本作はそんなグリンゴたちが残したボサ・ノーヴァの名演名唱25曲を厳選収録したアルバムです。米国においていち早くボサ・ノーヴァに注目してレパートリーに取り入れたのが、ドリス・デイ、フランク・シナトラ、イーディ・ゴーメ、カテリーナ・ヴァレンテといった超一流歌手たち、そしてスタン・ゲッツ、キャノンボール・アダレイ、ポール・ウインターら大物ジャズメンでした。彼らが各々のスタイルで録音した魅力あふれるボサ・ノーヴァは、世界の音楽ファンを魅了。そしてそのことがあったが故に、ブラジルでは短期間で人気が萎んでしまったボサ・ノーヴァ人気が今も日本や欧米で命脈を保っていると言っても過言ではありません。
 本作はそんなボサ・ノーヴァに魅せられた偉大なグリンゴたちが残した素晴らしい名演名唱を満喫しながら、その存在意義の大きさを改めて世に問う内容に仕上がっています。もちろんこれまで通り丁寧な解説を付けてお届けいたします。 (メーカーインフォより)

●選曲/解説:竹村 淳

1. もっと愛の歌を/チャーリー・バード
2. コルコヴァード/ドリス・デイ
3. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン/ドリス・デイ
4. 瞑想/ドリス・デイ
5. ジザフィナード/ドリス・デイ
6. イパネマの娘/スタン・ゲッツ、 ジョアン&アストルード・ジルベルト、トム・ジョビン/他
7. ジンジ/フランク・シナトラ & トム・ジョビン
8. チェンジ・パートナーズ/フランク・シナトラ & トム・ジョビン
9. ハウ・インセンシティブ/フランク・シナトラ & トム・ジョビン
10. 平和な愛/フランク・シナトラ & トム・ジョビン
11. 雲/キャノンボール・アダレイ+ボサ・リオ・セクステット
12. ザ・ギフト/イーディー・ゴーメ
13. ワン・ノート・サンバ/イーディー・ゴーメ
14. 恋のメッセージ/イーディー・ゴーメ
15. 恋はボサ・ノーヴァ/イーディー・ゴーメ
16. 誰でもないマリア/ポール・ウインター・セクステット
17. あなたと私/ポール・ウインター & カルロス・リラ
18. オ・モーホ/ポール・ウインター & カルロス・リラ
19. 祈り/P.ウインター、 L. ボンファ、R.メネスカル、L.エサ
20. 想像のかなた/P.ウインター、 L. ボンファ、R.メネスカル、L.エサ
21. カーニヴァルの朝/S. ゲッツ、G.マクファーランド、ジム・ホール/他
22. メニーナ・フロール/カテリーナ・ヴァレンテ & ルイス・ボンファ
23. マリアの癖/カテリーナ・ヴァレンテ & ルイス・ボンファ
24. 無関心/カテリーナ・ヴァレンテ & ルイス・ボンファ
25. ヘヴェルソ (裏側)/カテリーナ・ヴァレンテ & ルイス・ボンファ

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