CHEIKH SIDI BEMOL / GOURBI ROCK

在仏カビール系アルジェリアンの作詞作曲家にして風刺画家のシェイク・シディ・ベモル、ことオシン・ブーケラの作です(ORCHESTRE NATIONAL DE BARBES のリーダー格、ユセフ・ブーケラの実兄で、ONBにもたびたび曲を提供しています)。まあ、変わった人ですねえ。当店にも入荷していた13年作はアルジェリアの船乗り歌(のようなもの?創作的出鱈目 ミックスド・ブルターニュ・ケルト&カビール・ソング)を歌い綴ったアルバム、そして今のところの最近作の14年CDでは、ロマのルーツでもあるインド北西部ラジャスタン出身のアンサンブル DHORD との共演でした。デビューCDは1998年のリリース、セカンドは03年にでていましたが(双方とも当店未入荷)、こちらはサード・アルバム07年のシャアビ・ロックとでも言えそうな出来ばえ、当店初入荷のデッドストック盤〜やや廉価でご提供させていただきます。最近では、仏随一の変人ユニット? L’Attirail の新作> “How to Swim in the Desert” に参加してましたよね…。
で、本作の内容、自ら描いたと思しきジャケのイラスト通りのアルジェリアン・ロックとかカビール・ロックとか、ま、そんな内容です。主にアラビア語、カビール語でも歌うその節まわしはライとシャアビを交えたような雰囲気。飾りない、どシンプルにコナレたブルージーなギター・バンドをバックに、何処か淡々飄々とイブシしたような歌い口を聞かせるだけの枯れたアルバムですが、ま、ありそうでいて、なかなか出会えない味わい、砂漠のブルースにも似て非なる、これもまた一つの、いわゆる “ロック・ザ・カスバ” な作じゃないでしょうか!?

1 – Rxis
2 – Saâdiya
3 – Ma Tloumniche
4 – Gouli
5 – Wachen Hada
6 – Wah’dek
7 – Bab El Mina
8 – Walou
9 – Yaxxi H’ala
10 – Lalla Garmiya (Wardiya)

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