JACQUELINE FRANÇOIS / CHANSON FRANÇAISE

先日、ふと思い出し仕入れてみたジャクリーヌ・フランソワ(1922-2009)のベスト29曲収録のCDが、予想に反し、アッという間に売リ切れてしまいましたので、再入荷です。
で、このシャンソンの女性歌手を、音楽評論家の大先達、蒲田耕二さんに教えてもらったのはいつのことだったか? 確か、蒲田さんが >『聴かせてよ愛の歌を』を上梓された時だから、もう10年以上も前のことなんですね…。その『聴かせてよ愛の歌を』にはもともと本の内容に沿ってシャンソン歌手の名唱を聴くことができる付属CDが付いていましたが、それに加え当店販促用にもう1点、付属CDに収録できなかった曲を収めたCDRのオマケをつけていただき、そのCDRで初めてジャクリーヌ・フランソワ( “Verlaine”本盤にも収録) を聴いて、一発で好きになってしまったのでした。いや〜、イイですねえ、ジャクリーヌ・フランソワ! と、お伝えしたところ、蒲田さんご自身が編んでくれたベストCDRを送っていただき、いっそう好きになったわけです。
本盤を聴いてみても、大衆的、というか、ちょっと俗っぽいというのか、有名曲をこなしながら、ボサやジャズ、ロカバラード風の曲などいろんなスタイルで歌っていますが、どんな風に歌っても嫌味なく平明、それでいてどこか暮色が漂っているところ、シャンソンらしさにつながるんでしょうね。そんな中でも、ヴェルーヌの「秋の歌=”Verlaine(Chanson d’automne)”」 や シャルル・トレネの “En avril à Paris”、アンリ・サルヴァドールの “J’aimerais tellement ça” あたり、力を抜いた歌い口がフランス歌謡音楽の上澄みといった風?の 透明な抒情を感じさせて、イイ感じですねえ。何というか、自己演出がないというか、かまえたところのないイイ歌い手だなあ、と感じさせます。
世代的には、エディット・ピアフより7年若く、(この間、ラスト・コンサートを渋谷で行い、その後、亡くなってしまった)シャルル・アズナブールより二つ歳上、1992年まで半世紀も歌い続けた人なのに、まったく知らなかったなんて…。「パリのお嬢さん “Mademoiselle de Paris”」を最初に歌った人ということで、日本のシャンソン・ファンにも親しまれたそうです。

1 En avril à Paris 3:00
2 Viens au creux de mon épaule 2:30
3 Lola 2:23
4 Les lavandières du Portugal 2:25
5 Un jour tu verras… 2:52
6 Chiens perdus sans collier 3:24
7 La Marie vison 2:20
8 L’air de Paris 2:33
9 Si je n’avais plus 3:03
10 Le gars de Rochechouart 2:40
11 Le piano de mauvaise vie (Jeru) 2:25
12 J’aimerais tellement ça 3:35
13 Soleil de minuit 2:28
14 Jesus pardonne à nos péchés 3:01
15 Un impossible amour 2:28
16 Les comédiens 2:16
17 Ne boude pas 1:43
18 La Marie-Joconde 2:06
19 La Seine 2:33
20 La valse des lilas 2:58
21 Bluesette (les mots que j’entends) 2:17
22 La fille d’Ipanema 2:50
23 Fascination 3:31
24 La fin d’un roman d’amour 3:14
25 Verlaine 3:12
26 Est-ce ma faute 2:38
27 J’aime Paris au mois de mai 2:33
28 C’est le printemps 3:49
29 Mademoiselle de Paris 2:35

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