GEORGE DALARAS, VAGGELIS & VASSILIS KORAKAKIS / THALASSINA PALATIA


dalaras2016-2thal3オヤジ3人、イイ感じですなぁ。〜オヤジ呼ばわり、一国を代表する歌い手に対してして礼を欠く、とか、お上品なこと言わないで下さいね。一国を代表しようがしまいがレンベーティスの歌は、港街の酔いどれや荒くれのためにあったんですから、もともと。そんな心意気が、未だダラーラスの歌に宿っているからこそ、遠い日本でも人気があるわけで、その辺のカラオケ御用達歌謡といっしょにしないで下さいね…。で、たぶん300人ぐらいは熱狂的なファンが居るんじゃないすか?日本にも。…嗚呼、300人ぐらいの会場でダラーラスを呼ぼうという人はいないのか?観ないで死ねるか!という歌い手の筆頭ですよ、ダラーラス。ブズーキとバグラマーにダブルベース&ギター弾き語りでOK、それにカヌーンかヴァイオリンかアコーディオンでも加わったら僥倖というもの、4・5人のバックで最高なんですから、無理なことじゃないかと思うんですが…(でも、ギャラは高そうですね、確かに)。
というわけで、最大手ミノスを抜けてしまったのか?それともこの人はレーベルに縛られない存在?それとも、ギリシャはレーベル契約とかいないのか?いや、ないわけないですよね…。>前作、ラグタイムなレベーティカ・アルバムは今一番勢いある FEELGOOD からリリース、そして、こちらヴァンゲリス&ヴァシリス・コラカキス兄弟との共作は、トラッドなジャンルにおいて勢いあるOGDOO(オグドー?)からの新作ということに。1年に2枚もダラーラスのスタジオ新録が聴けるなんて、こういうことを”しあわせ”と言うんでしょうな(ほかに何かあるかと言えば、う〜ん、あんまり思いつかない…?)。まあ、レーベル移籍云々に関しては、そのうちハッキリするでしょう。
それはともかく今作、ダラーラスと初めて共演することとなったヴァンゲリス・コラカキスはレベーティカ、そしてオールドスタイル・ライカの作曲家(兼ブズーキ奏者)、アテネ郊外のケサラニアニで音楽一家に生まれ(1961)、既にローティーンの頃、ブズーキをマスターしていたそう。85年には歌手を招いて、自らも歌ったデビュー・アルバムをリリースしつつ、若くして伝統音楽の老舗レーベル LYRA 専属の作曲家となったということですから、押して知るべし。María Rousséa や Giánnis Ntouniás, Katerína Koúka, Stavroúla Manolopoúlou, Eleni Tsaligopoulou 〜等々と、なかなか渋いところに曲を提供して来た人です(最後のエレーニ・ツァリゴプールぐらいしか、日本では知られていないかも知れませんが、リラ・レーベル系の新旧ライカ女性歌手が並びます)。そして、07年&12年にライカ〜レベーティカ系CDを兄といっしょにリリースしているヴァンゲリスの弟ヴァシリスは、伝統派歌手として売り出し中の若手(40代かなあ、と思いますが、世俗伝統派としてはまだまだ若手?)ですが、どうしてナカナカ、中高音域を歌いこなす、期待の美声の持ち主じゃないですか(ダラーラスの歌に添える一歩引いたコーラスがまたイイ)。
そして、円熟のダラーラス、やっぱり、こういうオーソドックスな曲調をブズーキ&ギター、アコーディオンほかのシンプルなバックで歌うダラーラス、サイコーとしか言いようがありません。ちょっと甘めのライカにしても、そこそこキツめのレベーティカにしても、あるいはややラテンな感じのリズム・ナンバー(ギリシャに20世紀初めからあるハバネラ調など)にしても、自在に伸びやかな節まわしを辿りつつも、どこか翳りのようなものをまとい、そして翳りなければ明かりもなしと言わんばかり、酸いも甘いも噛み分けるダラーラス演歌劇場真骨頂、今宵もこうして更けていく感〜満載・横溢・拍手・喝采!?文句ナシですよ。

1. Xarazei Sti Strata Mou — Giorgos Dalaras
2. Apo Ta Xeria Sou Treli — Giorgos Dalaras
3. Kardia Thlimmeni — Giorgos Dalaras
4. Den Proskinisa Τi Gi Mou — Giorgos Dalaras
5. Isos Na Ftaio — Vasilis Korakakis, Vaggelis Korakakis
6. Ilie Pou Den Ksimeroses — Giorgos Dalaras
7. Ta Paidia Tis Erimias — Giorgos Dalaras
8. Siga Siga Sta Xeria sou — Giorgos Dalaras
9. Xlomo Asteri Tis Avgis — Vasilis Korakakis, Vaggelis Korakakis
10. Thalassina Palatia — Giorgos Dalaras
11. Oi Maxairies — Giorgos Dalaras
12. Tora Pou Gyrises — Vasilis Korakakis, Vaggelis Korakakis
13. Dos Mou Farmaki — Vasilis Korakakis, Vaggelis Kordkakis

go top