V.A. / イラマ・ラテン

iramalatin

Vintage Latin of Indonesia 1950’s

>こちらで紹介されています!
(無断リンク陳謝&感謝)

お待たせしま再入荷しました!2016年度・当店の裏ベストセラーアイテム!?
再入荷しました!「インドネシア・マレーシアのシリーズ8枚目完成しました。これが一番面白いですヨ。皆様よろしくお願いいたします。」 by Polka Dot Disc 粗曽利龍楼師匠の言!さっそく全体聴かせていただきました。なるほど、コレが一番面白い!最高傑作と言うべきでしょう。
基本、1950〜60年代初めのSP録音〜イラマ音源が多く入っているので、『イラマ・ラテン』ということになりますが、なんてオシャレなんでしょうねえ、ホント。常々、インドネシア〜ジャカルタの20世紀半ばのミュージシャン達というのは、非常に高い水準の演奏力を備えていたと感じていましたけど、思いを新たにしましたね、このインドネシア・ラテン・オムニバスを聴いて。
同ポルカ・ドット・ディスクの “イラマ・ジャズ” や “イラマ・ハワイアン” と併せて聴いていただければ、スウィングもマンボもハワイアンも、その器楽演奏力において当時のアジアでは群を抜いていたと感じます。その上で、熱帯情緒満点、インドネシアらしさというものも感じさせてくれて、まったく唸らされるものがあります。
ところで、インドネシアでラテンといえば、まずは “スマトラ・マンボ” ということになるんでしょうか?で、そのスマトラ・マンボと言えば、オルケス・グマランということに!?西スマトラはミナンカバウ人のミュージシャン達により1953年ジャカルタで結成され、70年代初め頃まで活躍した名門楽団〜というわけで、本CDR収録の計6曲は、インドネシア・ラテンの嚆矢となった曲群と言ってもイイんでしょうね。加えて、北スマトラはメダンで活躍したオルケス・トロピカーナ&ムラユー系女性歌手テング・シタ(本盤には3曲収録)あたりが、やっぱり有名スマトラ系ラテン楽団です。で、なぜ、スマトラで、なぜ、マンボなのか、ま、よくわかりませんが…。でも、ハワイアンだったらモルッカ、ジャズだったらジャカルタ、で、マンボだったらスマトラ、みたいな、そんな地域ごとに特化された流行現象の発火点があったように思えます。
もちろん、ジャワ〜ジャカルタ勢の楽団も多く収録されている本盤、こうして並べて聞けば、スマトラ勢に遜色はないわけですが…、で、長くなりますから、個々の楽団やそれぞれの歌い手たちに関しては略させていただきましょう(レアー過ぎて、よくわかんない、ということもあるので…)。
そして当然、20世紀半ば、ロックンロール前夜のアジアは東南アジアに限らず、ラテン音楽で踊っていたことは周知の通り、東京でも上海、香港、台湾やシンガポール、クアラルンプールやバンコクでも、マンボやチャチャチャが一番クールだった時代があったわけですが、でも本盤を聞いて思うのは、どうも一番ラテン音楽をうまく消化し、自前のPOPとして仕上げていたのはインドネシアだったんじゃないかと、そう思えて来るような、まさに芳醇!ナイスな25曲です。

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