BABA ZULA / 34 OTO SANAYI



★ババ・ズーラ / 34イスタンブル・ガレージ地区より

51V7WVuXe1Lトルコのサイケデリック・ロックや伝統音楽を根ざした、常に進化し続けるサウンドを聴かせるババズーラ、4年ぶりの新作。ターキッシュ・オルタナ・ダブの真骨頂が大炸裂の傑作!

■オリジナル・タイトル「34 OTO SANAYI」の意味
「大都会は全てが自動車のためにデザインされていると僕たちは感じている。そこに暮らす人々のためではなく。僕たちのホームスタジオはまさに自動車修理ガレージが並ぶ地区の真ん中にあり、僕たちはここにおよそ10年居座ってきた。しかし、気づくと、周りは超高層ビルばかりになっていた。僕たちはここで起こりつつあることが気がかりだ。そこで、僕たちの生き残りの現状を記録することにして、このタイトルを付けたんだ。 CDジャケットの赤いフューチュラは僕の車で、僕とほぼ同じ歳だ(ムラットは1964年生まれ)。およそ10年前、スタジオを建てたのと同じ頃に手に入れた。現代の自動車とはアプローチが全く異なるけれど、とても審美的で別種のセクシーさ、フェティシズムがある。それは“僕たちは自分の望んでいる人生を生きたい! 僕たちはシステムに反対している! “という強いシンボルだと思う」オスマン・ムラット・エルテル

10644498_10152737723455730_8542622689560159464_o このアルバムでは二つの異なったテーマが語られている。一つ目は反政府運動や肥大化を止めないイスタンブル市など、社会的なテーマ。⑧の「ディレニシュ・デスタヌ/ザ・レジェンド・オブ・レジスタンス」では、せわしない9/8拍子リズムとキリキリするようなエレキ・サズのリフの上で、2013年6月の反政府運動が事細かに語られている。

「イスタンブルの反政府運動は僕たちにとってとても大きな衝撃だった。僕たちは若い人々と思いを共有し、彼らととても強い繋がりを感じた。僕たちは彼らに対して何かのサポートをすべきであり、それは音楽を通じて行うのがベストな方法だと思った」

二つ目は子供や家族を描いたパーソナルなテーマである。こちらは2012年10月、ムラットが長男のエレン・デヴランを得たことによる。⑥の「ウファクルク/ザ・リトルワン」は、妻から子どもを授かったことを聞かされたムラットの心境と、まだこの世の中に生まれてこない子どもへの思いが歌われている。そして、生まれ出た子どもの声までフィーチャーされている。

10626308_10152737723500730_2108230395480342754_o「父親になるのは初めての経験であり、とても大きなひらめきと感情をもたらした。そして、僕は曲を書くのをやめられなくなったんだ。僕は自分の子供、この世界の全ての子供たちのためにより良い世界を願っている。そのためには醜悪なシステムと独裁者に対して抵抗する必要がある」

バンドのメンバーも変更された。ムラットとレヴェントに加え、新パーカッショニスト、オズギュル・チャクルラルと若いベーシストのジャン・アイデミルという四人編成が基本となった。そこに以前からトルコやギリシャでのライヴに参加していた女性歌手のメリケ・シャーヒン、ギリシャ人のエレクトリック・ウード奏者ペリクリス”ペリババ”ツカラスが準メンバーとして加わっている。

10644737_10152737723465730_6989435387515342372_oペリババのエレクトリック・ウードとムラットのエレクトリック・サズという2つの中東エレキ弦楽器の組合せはポップ音楽史上ほぼ初めての試みであろう。中東色を深めながらも同時にフレッシュな響きである。そして、ジャンの正統派ダブ~レゲエの重たいベースラインも長らくバンドに欠けていたものだった。オズギュルはトルコを代表するパーカッショニスト、ブルハン・オチャルに勧められた逸材だけあって、ダルブッカの出音が非常にタイトだ。

「ババズーラは常に進化していて、世界の音楽シーンを見渡しても革命的だと思う。常にフレッシュでいることは喜びと友情を保つためにとても重要だ。僕たちは家族と友人たちに、そして、僕たちに沢山の美しいものを与えてくれた音楽に感謝している」(ババズーラ/ライナーより)



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