V.A. / GIRIZGAH, Alaturka Records


Girizgah目利き(というか耳利き?)!レコオヤジさんのリクエスト特注品です。オヤジシールも貼られました!意味不明の方は>こちら参照〜感謝!イイ作品に出会えました。
ということで、とうとうここまで来たか…という感じですね。トルコの古典歌謡再興気運も極まりはじめた感じがしますよ。これまでは、主に20世紀半ばのオスマン古典音楽の大衆歌謡化完成期の声楽系ナンバー(ゼキ・ミュレン曲ほか)を歌い綴る一連の女性歌手アルバムがブームの中心でしたが、こちらはもうひと超え、前世紀初めのグラモフォン(ドイツ Grammophone 社〜転じてトルコでは蓄音機&SPレコードの総称)音源を手本に、新興 アラトゥルカ・レコーズに集った歌い手たち〜女性8人&男性4人、そして器楽奏者達〜ウード、ネイ、カヌーン、ケマンチェ、レバブ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ダルブッカ、デフほかが、淡々と歌い奏でる2CDということになります(ディレクションはウード / チェロ奏者のウール・イシュク-1964年生まれ、彼はアラトゥルカ・レコーズの発起人であり、統括も兼ねている模様)。
ここで彼らが演じる曲は、アルタキ・ジャンダン(1885-1948)、ジヤ・パシャ(1849-1929) 、デデ・エフェンディ (1825 – 1897)、ルファット・ベイ(1820-1888)、シェヴィキ・ベイ(1860-1891)、ラヒミ・ベイ(1864-1924)、カプタニザデ・アリ・リザ・エフェンディ(1881-1934)等々といった作曲家たちの手になる曲、あるいは、彼ら作曲家の曲を歌った前世紀初めの歌手たちのSPから学んだ曲ばかり、ということになるでしょう。
オスマン古典音楽自体は500年の歴史を持つとされています。けれど、永らく稽古と口伝によって継承されてきた世界であり、楽譜として採譜されるようになったのは19世紀半ば以降、ということなので、20世紀以降、レコードになったり演じられたりする曲の多くは19世紀半ば以降のものが多いのですが、その意味では、望みうる限りの古い感覚を持ったオスマン古典歌曲の世界がここにあると言ってもいいと思います。
もちろん、ただ古ければイイというものでもなくて、この古びたドアのジャケットの向こうに広がる音と声の世界のキイ・ポイントは、もったいぶらないこと、大仰なところがないこと、それが一番に本作を聴いて感心させられたところで、さりげないんですねコレが(地味と言っても過言ではありません)。古典音楽を演じておりますので、皆様も襟を正してお聞き下さい、みたいなところがまるでナイ。曲の長さにしても1分半から長くて6分、平均すれば3分を切るぐらいのちょうどSPレコード片面サイズの曲が中心、前奏がやたら長かったり、歌い手が声を張り上げて聴く者を脅かしたりしない古典声楽ということで、もう、そろそろ、やって来るでしょう、秋の夜更けに静かに楽しむにはうってつけでしょうね。
注目はやはり女性歌手3人、この録音の中では一番若いブルネットのロングヘアー、音大で声楽を学び、今はTVのリポーターも務めるという1987年ウシュクダール生まれのヤプラック・サヤール、そして黒の巻き毛ロングヘアーの1980年マラジギット生まれのハーミド・ウイサル。もうひとり、イスタンブール1964年生まれのヴェテラン、セウマ・バッシュブー、ということで3者3様ながら、それぞれにソロ・アルバムを期待したい魅力的な歌い手(セウマは以前にも古典オムニバス等で幾つもの録音はあり、が、ソロはまだナシと思われ)。男性では、1975年アンカラ生まれでネイ奏者も兼ねるドーアン・ディクメンがイイ線です。いや、既にソロCDもあるアタカン・アクダシュ、1976年サムスン生まれもOK…、一曲しか歌っていない1974年イスタンブール生まれの女性、トゥーチェ・パラ(レコオヤジさんがリツイートされたそう)もイイですねえ、って、結局みんな悪くないんですが。…と、そんなわけでそれぞれの歌手の共通項として、オスマン古典声楽に由来する端正さ、落ち着きがあり、風もないのに仄かに揺らめく蝋燭の炎のように優雅なメリスマを存分に楽しませてくれて、加えて、現代的なシンプルさ、簡潔な表現において前々世紀の古典器楽演奏の面影を伝えてくれるバックの素晴らしさも言わずもがな。そして、それでこれが2012年スタートのアラトゥルカ・レコーズ、最新にして最初のCDリリースとなるようです(KALAN はディストリビュートのみ)。〜今後も随分と期待できそーなレーベルじゃないでしょうか!?オススメできます。

>試聴可!?









CD 1
01. Hoş Yaratmış Bari Ezel (Doğan Dikmen, Esma Başbuğ, Yaprak Sayar)
02. Okşadım Saçlarını (feat. Doğan Dikmen)
03. Kederden Mi Neden Bilmem (feat. Esma Başbuğ)
04. Ada Sahillerinde Bekliyorum (feat. Bekir Büyükbaş)
05. Gelin Ayşem (feat. Gül Yazıcı)
06. Beylerbeyi’nin Yosmaları (feat. Atakan Akdaş)
07. Cihanda Var Mıdır Acep (feat. Hamide Uysal)
08. Mahzun Gönül Heyhat (feat. Yaprak Sayar)
09. Gül Yüzlülerin Şevkine Gel (Doğan Dikmen, Esma Başbuğ, Yaprak Sayar, Atakan Akdaş)
10. Mest-i Nazım Kim Büyüttü (feat. Asuman Aslım)
11. Nerelerde Kaldın (feat. Atakan Akdaş)
12. Yeşillendi Yine (feat. İnci Çayırlı)
13. Issız Gecede Ben (feat. Esma Başbuğ)
14. Katibim (feat. Esma Basbug & Yaprak Sayar)
15. Aman Doktor (feat. Yaprak Sayar)
16. Şu Güzele Bir Bakın (Esma Başbuğ,
CD 2
01. Ey Hayali Gözden (feat. Esma Başbuğ, Doğan Dikmen, Yaprak Sayar, Atakan Akdaş)
02. Süzüp Süzüp De Ey Melek (feat. Hamide Uysal)
03. Biya Saki An Mey (feat. Yaprak Sayar & Atakan Akdaş)
04. Hicran Oku (feat. Doğan Dikmen)
05. Kadifeden Kesesi (feat. Nazan Sıvacı)
06. Cici Beyim Gel (feat. Esma Başbuğ)
07. Hem Kamer Hem Zühre (Doğan Dikmen, Atakan Akdaş, Yaprak Sayar, Atakan Akdaş)
08. Gözümden Ey Peri (feat. Tuğçe Pala)
09. Dün Gece Seyrim İçinde (feat. Mehmet Güntekin)
10. Mavilim (feat. Doğan Dikmen)
11. Sen Ne Şeker Ne Kaymaksın (feat. Hamide Uysal)
12. Kahve Yemen’den Gelir (feat. Ufuk Caba)
13. Olmaz İlaç (feat. Hamide Uysal & Bekir Buyukbas)
14. Dün Gece Sende (feat. Yaprak Sayar)
15. Koklasam Saçlarını (Esma Başbuğ, Doğan Dikmen, Yaprak Sayar)
16. Unutmak Kabil Mi Seni (feat. Gül Yazıcı)


△アルバム未収録曲!ユーモアもあり?

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