ちょっと太ったかな？いや、随分グラマーになってしまいましたが、当年５１歳になるということですから、円熟していますねえ…。北米イラン系女性歌手ではグーグーシュは別格として、実力派ナンバー１女性歌手、シャキーラ2012年12月末リリース作品初入荷です。もともとテヘランではペルシャ古典声楽を学び歌っていたというシャキーラですから、渡米後も大方のＵＳイラニアン・フィメールがイケイケ打ち込み路線を行 く中で孤立し、ラテン歌謡やバラードに親和性を奏でる曲想において、古典声楽の素養を活かした格調あるロマンティック路線を歩んで来ました。そして前作に続いて再び自らプロデュースを務めたこの新作も、生ギター＆白いグランドピアノ！？を主体にしたバックにおいて、イラニアン半古典バラーディアー世界を切々と繰り広げています。あくまでも端正な、その透き通った美声をじっくりと聞かせてくれる作ですね！コンセプト・アルバムだった前作に比べると、いつものシャキーラが楽しめる作でもあり、地味にさえ聞こえるアレンジの中、肩肘張らない淡々とした情感表現を重ねるその姿勢、ＯＫじゃないでしょうか。