V.A. / CAP-VERDE, UN ARCHIPEL DE MUSIQUES

cape-verde-archipelago-music2cd-ocoraファドのメランコリーと、西アフリカ風のリズム感覚を併せ持ったような島のバラード歌謡、モルナ。そのモルナを歌った故セザーリア・エヴォラのおかげですっかり有名になってしまった音楽の島、カボヴェルデ。

15世紀以降、アフリカの西沖合いの無人島だったその島にやって来たのは、ポルトガル人であり、大西洋沿岸の西アフリカの人々であり、そして地中海沿岸の人々だったそうです。人々は混血し、ポルトガル語方言のクレオールの言葉において結ばれ、多くの音楽を生み出して行きます。それは大別して、南部の “ソタヴィエント”(風下)と 北部 “バルラヴィエント“(風上)の音楽にわけることができ、その風下の音楽として有名なのは “フナーナ” であり、風上を代表する音楽が “モルナ” だということです。
果たして、ダンス音楽としてあるフナーナはよりアフリカ的で、歌謡音楽としてあるモルナがより南欧的、と言えるのかどうかは、さておきますが、現地録音による島の様々なルーツ音楽を2CDに収め、詳しい仏語 / 英語解説のブックレットが付いた本2CD〜カーボヴェルデ音楽の成り立ちを知るには充分、役に立ってくれるでしょう。是非、島の音楽の不思議を紐解いてみて下さい!

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