SIMONE GUIMARÃES, CARLOS DI JAGUARÃO / SINHÁ-VIDA

ブラジル国外にも引き合いの多くある女性MPBシンガー・ソングライターの好アイコン、シモーニ・ギマランイスが詩人/作詞家として名高いカルロス・ヂ・ジャグァラォンとのコラボレイトでアルバムを制作。全編を通して神秘的な浮遊感が漂い、マジカルで奇跡的な美しさを誇るコンポジション。そして生ピアノにチェンバー・ハーモニー、アレンジャーとして崇高なアンサンブルを編むボカ・リヴリのベース奏者マウリシオ・マエストロ、女声によるミナス的な瑞々しいコーラス・ワークをみせるコロ・ヂ・アグア、ダニロ・カイミ、ミウーシャ(録音は亡くなる前の2018年)、パウロ・ジョビン、モアシール・ルス、ノヴェッリ(b)、マリアナ・ヂ・モライス、ゼー・ヘナート,アントニオ・アドルフォ(p)、ネルソン・アンジェロ、キコ・コンチネンティーノ(p)、トニーニョ・オルタ… 長い歳月を経て、良い具合に少し掠れたシモーニ・ギマランイスの唄と、クルビ・ダ・エスキーナスのつわものたちにボサ・ノヴァのレジェンドと遺伝子を継ぐものと、総勢50を数えるゲスト・ヴォーカルや演者が参加。コンポーザーの足跡の大きさを物語る神々しい一枚。

1966年サンパウロ州郊外北部に生まれたシモーニ・ギマランイスは音楽家アントニオ・ギマランイスの孫娘。ヒベイラン・プレトで学生生活を送る中、共通の知人を通じて知り合ったミルトン・ナシメントの奨めでベロ・オリゾンチの音楽学校に州を超え留学。90年代にソロ・アルバムからドラマ主題歌などのタイアップを獲得し、一躍全国区となります。ギンガやイヴァン・リンスらとの共演や楽曲提供、そして2002年のミルトン・ナシメント「Pietá」へのゲスト参加でも注目を浴びました。一方、ブラジル南部出身ガウショのカルロス・ヂ・ジャグァラォンは、近年、アフロ・ブラジル文化にオマージュを捧げた詩作へ本作にも参加するモアシール・ルスが節をつけた「Cartas Africanas」というアルバムを発表しています。流麗な管弦とスキャット・コーラスが弾ける冒頭の”Amores de um jacinto”に始まり、ダニロ・カイミが渋みの円熟ヴォイスで迫るm-2″Estrela do mar”、ミウーシャの遺作となってしまったm-3″ Anseios da sereia”、カイピーラ・ギターが郊外型ブラジル音楽を演出するm-5″Ingazeiro”、本作のアレンジャー、マウリシオ・マエストロとボカ・リヴリで同僚だったゼー・ヘナートがリードvoをとるm-9″Eu e Laura”、子供コーラスの祝祭感がたまらないm-10″Ogum-expedito”、ネルソン・アンジェロが参加するm-11″A página do fim”はストリングスの流麗なミナス・ボサ、ボーナス・トラックとして収録されたダヴィヂ・ティゲル作”Aluvião”にはトニーニョ・オルタがギター・ヴォーカルで参加と豪華絢爛。カヴァー・アートは現代作家フェルナンド・ナヴィシュカによるもの。(サプライヤーインフォより)

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